英国ジャガー・ランドローバー社はこのほど、最も成功を収めたモデルである「レンジローバー・イヴォーク」の2014年モデルを発表した。新開発の9速オートマチック・トランスミッションを搭載するなど、メカニズムが大幅に刷新されるという。

「レンジローバー・イヴォーク」は、全世界の販売台数がわずか18カ月で17万台を超えたヒットモデル。2014年モデルでは、この実績をさらに上回ることをめざし、大幅な刷新が行われている。新開発の9速オートマチック・トランスミッションやドライブライン・テクノロジー、7つの新ドライバー・アシスト機能などが新たに採用される。

9速オートマチック・トランスミッションは、3月のジュネーブ・モーターショーで初公開されたZF社製「9HP」で、世界初の乗用車向け9速ユニットとなる。ZF社によれば、そのレスポンスタイムは「知覚の限界以下」だという。このトランスミッションやその他の新しいメカニズムにより、燃費は最大11.4%向上した。

ドライバー・アシストは、縦列駐車した場所から自動操縦で車を出せるパーク・エグジット、スペースの中央に車を駐車することを可能にするパーペンディキュラー・パーク、接近車両を警告するクロージング・ビークル・センシングとリバース・トラフィック・ディテクションなど、7種類が新たに装備される。

エンジンは引き続き4気筒エンジンが使用され、150PSの2.2リットルディーゼルエンジン、190PSの2.2リットルディーゼルエンジン、240PSの2.0リットルガソリンエンジンが用意される。なお、各マーケットにより導入されるエンジンモデルは異なるとのこと。同モデルの日本での価格や発売時期は発表されていない。