熱中症に対して関心がありますか?

水と生活プロジェクトは8月2日~6日にかけて、全国の60歳以上の男女400人を対象に「高齢者の熱中症対策における課題」をテーマにした、「高齢者の熱中症に関する意識調査」を実施した。

熱中症対策に86%が関心あり

最初に、熱中症に対して関心があるか尋ねたところ、一番多い回答が「ある程度関心がある」(59.8%)だった。「とても関心がある」(26.3%)を合わせると、熱中症に対して86.1%が関心を寄せていることが明らかとなった。

また、実際に熱中症対策をしていると答えた人も72.3%(多少している58.3%、かなりしている14.0%の合計)であることから、高齢者の熱中症対策意識は非常に高いようだ。

現在、熱中症対策をしていますか?

熱中症対策に98%が「水分補給を行う」と回答

熱中症対策としてどのような対策をしているか聞くと、97.5%が「水分補給を行う」と回答した。次が「室温を調整する」(66.6%)、「帽子をかぶる」(58.0%)だった。

実際に1日平均してどのくらい水分を補給しているか尋ねたところ、42.0%が「ペットボトル2本程度(1,000ml)」、28.0%が「ペットボトル1本程度(500ml)」と回答した。1日に必要と言われている水分補給量1.2リットル以上摂取している人は3割程度にとどまった。

1日平均してどのくらい水分を補給していますか?

23%が「家の中では熱中症にならない」と考えている

次に、熱中症にならないと思う場所について聞くと、23.0%が「家の中」と回答。しかし、環境省の熱中症環境保健マニュアルでは、65歳以上の高齢者が熱中症を発症した場所で最も多いのは家の中であると発表している。

熱中症にならないと思う場所はどこですか?

続いて、水分補給として飲んでいるものについて尋ねると、1位はお茶(81.3%)、2位は水(71.0%)、3位はコーヒー(45.3%)だった。熱中症対策には水分だけでなく、汗で失うミネラル(電解質)の補給が重要だが、電解質を補給できるスポーツドリンクを摂取しているのは33.3%と、牛乳(36.8%)よりも低かった。