本稿では、インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する月額945円から利用可能な高速モバイル通信サービス「IIJmio高速モバイル/Dサービス」の魅力を紹介している。

IIJmio高速モバイル/Dサービスでは、データ通信用のSIMカードを単体で提供しており、これをスマートフォンに挿し込むことで、インターネットに接続でき、アプリのダウンロードやWebブラウザやメール、SNSなどが利用できるようになる。これまで利用していた折りたたみ型など従来型の携帯電話とは別に、2台目としてアプリを使うためのスマートフォンを持ちたいときに最適なサービスだ。

前編では、IIJmio高速モバイル/Dサービスがどういったサービスか、いくらで運用できるかを紹介してきた。後編では、実際の利用シーンに即して使い勝手を解説していく。

[Case 1] フィーチャーフォンと2台持ちで使う -中古携帯や家族の機種変後のスマホを活用!

手持ちのフィーチャーフォン(スマートフォン登場前の一般的な携帯電話のこと)は通話用として使い続け、データ通信用端末としてスマートフォンをIIJmio高速モバイル/Dサービスと一緒に利用するのが、もっともスタンダードな使い方となるだろう。おすすめのプランは、月額945円のミニマムスタートプランだ。

メールチェックやSNSを利用する程度であれば毎月500MBのクーポンでも十分に活用できる。加えて、自宅のWi-Fiや公衆無線LANサービスを活用したり、専用アプリを使ってこまめにクーポンをオフに切り替えるなど工夫をすることで、さらに便利に活用できるだろう。

通勤途中や昼休みといった空き時間に、メールやSNS、チャットを楽しんだり、経済・スポーツなどのニュースをチェックしたりと、さまざまなアプリを活用できるはずだ。また、データ量の消費が多めの地図アプリの閲覧も、出先で"たまに"利用する程度であれば、ミニマムスタートプランでも十分に楽しめるだろう。

[Case 2] 家族でデータ量をシェアして使う

子供がいる家庭などで、家族皆でスマートフォンを活用したいときにピッタリなのが、ファミリーシェアプランだ。最大3枚のSIMカードで毎月2GBのクーポンを分け合うことができる。子供にいきなりスマートフォンを持たせるのが心配なときでも、機種変更で使わなくなった端末を再利用して気軽に試せるほか、自分一人でスマートフォンとタブレットなど複数端末を使いたい場合にも便利。

また、自宅と遠方の実家など、複数の場所で活用するといった方法も考えられる。「LINE」などのグループチャットができるアプリを家族で活用すれば、家庭内のコミュニケーションを活性化できるだろう。

[Case 3] IP電話アプリで音声通話も実現

IIJmio高速モバイル/Dサービスはデータ通信のみのサービスとなっているが、IP電話アプリを使えば、スマートフォンで音声通話も可能になる。人気のIP電話サービスとしては、「050 plus」などがあり、携帯電話や固定電話に発信できるほか、「050」から始まる自分の電話番号を取得でき、携帯電話や固定電話からの着信を受けることも可能。通常のスマートフォンとほとんど同じように"電話機"として利用できる。

また、「Skype」や「LINE」など、アプリ同士で無料通話が可能なアプリも多く提供されている。これらを活用すれば、日頃の通話料の削減にも役立つだろう。

[Case 4] モバイルルーターに使い、PCでもインターネット

ドコモのLTE/3G網を使って通信するIIJmio高速モバイル/DサービスのSIMのカードは、ドコモのスマートフォンやタブレット、SIMフリーのスマートフォンやタブレットで利用可能。さらに、SIMフリーのモバイルルーターに装着して利用することもでき、外出先でパソコンからインターネットに接続したいときにも有用だ。

イー・モバイルなど、携帯キャリアが提供するモバイルルーターのプランよりも安価で運用できるのが魅力で、それほど長時間利用はしないが出先でこまめにメールをチェックする必要のあるビジネスマンなどに最適だ。

[Case 5] インターネットを使いたいシニア向けにも

パソコンが苦手なシニア世代からも、手軽なインターネット端末として注目されているのがタブレットだ。タブレットにはWi-Fiのみに対応した端末も多いが、LTE/3G対応タブレットをIIJmio高速モバイル/Dサービスと一緒に使えば、いつでも外出先でデータ通信が可能になる。メールやネットショッピング、旅行先での地図アプリの閲覧など、タブレットを活用して気軽にインターネットを始められる。

LTE/3G対応タブレットとしては、ドコモの中古タブレットが販売されているほか、3G対応「Nexus 7」などの安価に購入できる新品のSIMフリー端末も提供されている。イオンやビックカメラグループであれば、IIJmioと一緒に利用できる端末(Nexus 7 3Gモデルなど)を併売している。自宅付近の家電量販店などに足を運べばすぐに見つかるだろう。

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月額945円から利用できるIIJmio高速モバイル/Dサービスは、ドコモのLTE/3G網を利用可能なSIMカードを提供するサービス。使い方に合わせて3つのプランが用意されており、プランごとに毎月一定のデータ量のクーポンが付与され、高速通信を利用できる。中古スマートフォンなどと一緒に使うことで、初期費用や月々の利用料金を安価に抑えられるのが特徴だ。

通話用のフィーチャーフォンとは別に、2台目としてスマートフォンを持ちたい場合はもちろん、IP電話アプリで新たな電話番号を取得したいときや通話料を抑えたいとき、家族でデータ量を分け合ってお得に高速通信を利用したいときなど、さまざまな活用法が考えられる。全国のイオンやビックカメラグループの一部店舗で購入できるので、興味のある方は、ぜひチェックしてほしい。

(イラスト:寺崎愛)