ワコムは、OSを搭載した13.3型モバイル液晶ペンタブレット「Cintiq Companion」を発表した。発売時期は9月下旬。価格はAndroid4.2搭載の「Cintiq Companion Hybrid」の「Entry」が15万8,000円、「Extend」が16万8,000円。Windows 8搭載の「Cintiq Companion」の「Entry」が19万8,000円、「Extend」が24万8,000円。
「Cintiq Companion」は、小型かつ高性能な液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」のスペックはそのままにOSを搭載し、場所を選ばず創作活動に使用することができる新たな製品群。搭載OSはAndroid/Windows 8の2種類。OSごとにストレージやメモリの違いにより「Entry」と「Extend」の2モデルが展開されており、合計4種をラインナップする。
また、全モデルともに"タブレット端末"ならではの機能として、タッチ機能(静電結合方式)、カメラ機能(フロント:2Mピクセル、バック:8Mピクセル)、オーディオ機能(マイクロフォン×2、スピーカー×2)、音声出力(ヘッドフォン端子×1)、ワイヤレス通信(Bluetooth4.0/Wireless 802.11 b/g/n )、自動回転切替スイッチが追加された。ペンはCintiq 13HD/22HD(Touch含む)/21/Intuos4/Intuos5と互換性のある「プロペン」で、専用ペンケースが付属する。
PCでも単体でも使えるハイブリッド仕様の「Cintiq Companion Hybrid」
「Cintiq Companion Hybrid」は、Android4.2を搭載した"ハイブリッド"モデル。自宅やスタジオではPCと接続し液晶ペンタブレットとして使う「デスクトップモード」(Windows8/7/Mac OS 10.6.8以降)に対応。外出先では、スケッチなどを描きとめるための高性能Androidタブレットとして利用できる。同モデルならではの特徴として、ワコムが新たに開発した描画アプリ「Wacom Creative Canvas」と漫画のネーム制作アプリ「Wacom Manga Canvas」がプリインストールされている。
「Cintiq Companion Hybrid」裏面イメージと外部インタフェース |
付属の「プロペン」はケースつきで、Cintiq 13HD/22HD(Touch含む)/21/Intuos4/Intuos5と互換性あり |
搭載するCPUはNVIDIA Tegra 4 クワッドコア、グラフィックス・アクセラレータはNVIDIA GPU 72 グラフィックスコア、メインメモリは2GB DDR3。フラッシュメモリとバッテリーは機種ごとに異なり、「Entry」がSSD 16GB、7.4V リチウムポリマーバッテリ/48.5Wh、「Extend」がSSD 32GB、7.4V リチウムポリマーバッテリ/72.85Wh。拡張記憶スロットはMicroSDスロット×1、USBハブはUSB2.0×1、映像出力はMicro HDMI(HDCP対応/Android映像出力のみ)。外形寸法が375mm×248mm×16mm、質量は「Entry」が1.7kg、「Extend」が1.8kg(どちらもスタンド除く)。PCとの接続には専用3分岐ケーブル(映像:HDMI/PC:USB/電源:ACアダプタ)を用いる。
場所を選ばず最上級の環境で作業できる「Cintiq Companion」
「Cintiq Companion」は、Windows 8(「Extend」はWindows 8 Pro)を搭載したモバイル液晶ペンタブレット。これ1台で、どこにいても"いつもの環境"で作業できることをテーマとした製品。そのため、「Cintiq Companion Hybrid」とは異なりデスクトップ接続機能には対応せず、一貫して独立動作するモデルとなっている。
CPUは第3世代インテル Core i7-3517U プロセッサー/1.9GHz、グラフィックス・アクセラレータはインテル HD Graphics 4000、メインメモリは8GB DDR3。フラッシュメモリは「Entry」がSSD 256GB、「Extend」がSSD 512GB。バッテリーは7.4V リチウムポリマーバッテリ/64.4Wh。拡張記憶スロットはMicroSDスロット×1、USBハブはSuper Speed USB3.0×2、映像出力はMicro HDMI(HDCP対応)。外形寸法は375mm×248mm×17mm、質量は1.8kg(スタンド除く)。
なお、マイナビニュースでは、プロの漫画家が「Cintiq Companion」を使った感想も紹介している。