就職活動や転職活動で、情報収集のために企業独自の採用サイトに目を通す人も多いはず。社風や企業の考え方を知るには、こんなところに注目して見てみましょう。
■採用サイトのキャッチコピーを、まずはチェック
キャッチコピーは、企業が求職者に一番伝えたい、重要なメッセージがつまっている部分です。どんなコンセプトを持っているのか、どんな目標に従って企業活動を行っているのかが、とてもわかりやすく書かれている部分です。
それが挑戦的なコピーなのか、信念を守るタイプのコピーなのか、情熱を伝えるタイプのコピーなのかで、おのずと社風が見えてくることもあります。短い文章なので、丸暗記して覚えてしまいましょう。
■大きく誘導されているコンテンツ内容は?
サイトのTOPページで大々的に展開しているコンテンツ、バナーなどで誘導されているコンテンツは、力を入れて伝えたい部分。例えば誘導されるコンテンツが「3分でわかる○○」といった内容であれば、その企業は「しっかり事業を理解してきてほしい」と考えています。理念を伝える内容であれば、「理念に共感してくれる人に来てほしい」と考えているのです。
■頻繁に出てくるワードは要チェック
「成長」、「売り上げ」、「理念」など、採用情報に頻繁に出てくるワードは会社がとても気にかけている部分だということ。また社員に浸透しており、自然に口をついて出てきてしまうワードだということでもあります。
上記以外にも、出てくることの多いワードはいろいろあります。「共生」、「革新」、「市場」、「次世代」、「イノベーション」、「パイオニア」、「人」、「ダイナミック」、「挑戦(チャレンジ)」などなど。ひとつひとつはよく耳にするワードであっても、どんなワードを多く使っているかで、企業が何に力を入れているのか、どんな人材を募集しているかが自然に表れてくるため、要チェックです。
■社員インタビューの構成にも、探りを入れよう
社員インタビューは、大まかに2つのパターンに分けることができます。ひとつは失敗や苦労を乗り越えた体験談。もうひとつは大きなプロジェクトや責任のある仕事を任され、それを達成した体験談です。
失敗や苦労を積み重ね、乗り越えた体験談を掲載する会社は、同じように苦労を共にわかちあい、チームワークで乗り越えてくれる人を募集しているということです。また大きなプロジェクトや、責任のある仕事の体験談を掲載している会社は、挑戦をためらわない人に来てほしいということをアピールしています。相手が求める人材像に自分が合致しているのか、確認のためにしっかり目を通しましょう。