東方神起が8月18日(日)に神奈川・横浜の日産スタジアムで開催したライブ「東方神起 LIVE TOUR 2013 ~TIME~ FINAL in NISSAN STADIUM」の模様が、スカパー!ch.309フジテレビNEXTライブ・プレミアムで10月26日(土)に独占放送されることが決定した。

東方神起

3月にリリースした最新アルバム『TIME』の世界観をフィーチャーした全国ツアー「東方神起LIVE TOUR 2013~TIME~」。4月のさいたまスーパーアリーナ公演を皮切りに、アリーナおよび5大ドームを会場に"東方神起史上最多"の約85万人を動員し、熱狂のステージを繰り広げてきた。同ツアーの最後を飾る舞台が、8月17、18日の2日間でのべ14万4000人を超える観客を動員した日産スタジアム。同会場で海外アーティストが単独公演を行うのは今回が初めてで、まさに日本中が注目するビッグライブとなった。今回の放送は、このファイナルライブの模様に、撮り下ろしコメント映像を加えたプレミアムプログラムとなっている。

筆者は17日の公演を取材したが、日産スタジアム公演は、まさに現在の東方神起の全てが詰まったライブで、全29曲・ボリューム満点のセットリストは、アルバム『TIME』の楽曲を中心に、懐かしい過去の人気曲から最新シングルまで網羅。誰もが楽しめる充実のラインナップだ。中にはユンホ、チャンミンそれぞれの未発売ソロ曲もあり、2人の個性も存分に楽しめる内容となっている。熱いダンスナンバーあり、2人のハーモニーを堪能できる繊細なバラードあり、会場全体が一つになれるポップなナンバーあり、東方神起の楽曲の幅広さを改めて見せつけられる。

2人のパフォーマンスを最大限に生かす演出

東方神起の魅力を語る上で欠かせないのは、何と言ってもその完璧なパフォーマンス力だろう。一見華奢なボディに見える2人だが、ノースリーブの衣装の際に見える腕の筋肉や、たまに垣間見える(見せてくれる?)胸筋は、まさに日々のダンスレッスンの賜物。最高レベルのバックダンサーを従えたダイナミックな躍動が、時にシンクロし、時に対立するかのように繰り広げられる。そのパフォーマンスは、表情から指先の細かい動きに至るまで完璧にセクシーで、1曲ごとにまるで1つの物語が浮き上がってくるように見える。

そして、彼らのパフォーマンスを最大限に生かす演出が、いっそう観る者の心を掴む。最先端のCG技術を駆使した映像や、客席に配布された遠隔操作で色が変化する「光るリストバンド」を使った演出は、彼らの曲とパフォーマンスに心地よくシンクロし、真夏の夜空の下に夢のような空間を作り上げた。日産スタジアムならではの大規模なセット、曲に合わせ何度となく変えられる衣装、幕間に流れるストーリー仕立てのイメージ映像に至るまで見応え十分で、会場全体で楽しめるように細部に渡って作り込まれている。最高のチームが、最高のエンタテインメントを見せてくれるのだ。

歌っている時のクールな表情とは違う、MCの際に見せる可愛らしいやりとりも東方神起のライブの魅力の1つではないだろうか。もちろん通訳などは介さない。ライブの度に確実に日本語が上手くなっていることから、2人の陰の並々ならぬ努力が見てとれるし、今話題のドラマ(「倍返しだ!」のセリフでおなじみ)のモノマネを披露するなど、サービス精神も満点だ。決して完璧でない日本語だからこそ、2人の思いが真っ直ぐに心に届き、まるでほのぼのとした兄弟(兄・ユンホ&弟・チャンミン)の会話を聞いているようで、温かい気持ちにさせてくれる。

こうしてみると、このライブで見えた東方神起の最大の魅力とは、結局のところそこにいる14万4000人全員を1人残らず楽しませようという2人の真っ直ぐな気持ちではないかと思う。ユンホとチャンミンは、3時間半近くにも及ぶライブの間中、広大な日産スタジアムの隅から隅まで汗だくで走り回り、踊り、歌い続けた。チャンミンのハイトーンボイスが夏の夕空に響き渡り、ユンホのラップがスタジアムを揺らし続けた。ユンホはMCの中で、「こんなにたくさんのお客さんだけど、一人一人の顔を見たんですよ。それで、すごく、幸せでした」と語った。これはリップサービスでも何でもなく、彼らは本当に客席のファン一人一人と向き合ってパフォーマンスをしているのだと思う。愛した分だけ返してくれる。東方神起を愛せば愛すほど、2人は全身全霊で応えてくれる。だから"トンペン"(東方神起ファンの呼称)はやめられない! のだ。

この真夏の夜の夢のようなステージを見逃した方は、是非スカパー!で体感してほしい。なお、8月31日(土)には今年6月に行われた同ツアーの東京ドーム公演を、9月29日(日)には東方神起が出演する「a-nation 2013 stadium fes.0831」の模様を同チャンネルで放送予定となっている。