Googleは19日、広島平和記念資料館および長崎原爆資料館と協力し、両資料館が所蔵する約232点の原爆に関する資料を「Google歴史アーカイブ」で公開した。

2012年10月に開始した「Google歴史アーカイブ」は、歴史的に重要となる20世紀の写真や文書を所蔵する資料館と協力し、世界中のユーザーが資料にアクセスできるようにするプロジェクト。開始当初は、アンネ・フランクやノルマンディー上陸作戦、アパルトヘイトなど42のテーマで資料をオンライン展示した。

今回、広島平和記念資料館からは、全55点の写真資料を公開し、オンラインで「失われた街を偲んで」「8月5日、最後の日記」「最期の言葉」「ヒロシマ」の4つの展示を閲覧できる。また、長崎原爆資料館からは、動画1点を含む全177点の資料を公開。「長崎原爆 - 都市の破壊」「長崎原爆と浦上天主堂」「長崎原爆と植物」の3つの展示を閲覧できる。

広島平和記念資料館の資料を元にした展示「8月5日、最後の日記」

長崎原爆資料館の資料を元にした展示「長崎原爆と浦上天主堂」

日本の歴史的資料が「Google歴史アーカイブ」で取り扱われるのは、今回の広島平和記念資料館および長崎原爆資料館の展示が初という。Google Blogでは、広島市長の松井一實氏や広島平和記念資料館館長の志賀賢治氏など、公開資料の関係者からのコメントを公開している。