人には向き不向きがあります。もしあなたが何かのプロジェクトをまかされたりして、何人かの同僚と一緒に仕事をすることになって、人を使わなくてはいけなくなった時は、次の言葉を思い出してください。
本日の論語
『子曰、射不主皮、爲力不同科、古之道也』(子いわく、射は皮を主とせず、力のかを同じくせざるがためなり、いにしえの道なり)
意味
弓での競技では的を射抜くことが本当の目的ではない。人々の技術には差があるためであり、これは昔から伝わる作法である。
解説です!
「射」はあくまでも儀礼用の弓術なので、ただ矢を的に当てれば良いというものでありません。昔からの作法に倣って音楽に合わせたり、様々な約束事を護ったりしてはじめて成り立つものです。これと同じで、人を使う時は、ただ働かせれば良いのではなくて、その人の能力に合わせた使い方をする必要があり、こうしたことは古くから言われています。
こんなシーンで役立ちます!
日本にも「適材適所」という言葉がありますが、人には向き不向きがあります。どんな仕事であっても、ただ頭数を揃えればいいというわけにはいきません。いい仕事をしたいと思ったならば、誰がどのような仕事に向いているかを冷静に判断する必要があります。他の人の能力を上手く引き出せれば、あなたも楽ができますよ。