ももいろクローバーZの妹分グループ・私立恵比寿中学の鈴木裕乃、松野莉奈、アイドルユニット・bump.yの宮武美桜らが17日、東京・渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷で行われた映画『ジョーカーゲーム 脱出』の初日舞台あいさつに出席した。
同作は、AKB48の北原里英主演で公開された『ジョーカーゲーム』の続編となる作品で、命懸けの"ババヌキ"に敗北し、矯正施設に送られた7名の少女たちが、今度は「死の脱出ゲーム」に巻き込まれていく。鈴木、松野、宮武のほか、夢みるアドレセンスの京佳が出演するなど3組のアイドルユニットが競演することでも話題に。この日は、メガホンを取った芦塚慎太郎監督をはじめ、期待の若手女優・吉田まどか、愛名ミラ、佐藤優津季といった主要キャスト7名が出そろった。
初の主演に挑んだ鈴木は、「仮台本をもらったときに、紙がもう1枚入っていまして。そこに『あなたは座長なので、現場の雰囲気はあなたにかかっています』と書かれていて、すごいプレッシャーがありました」と明かし、「私が引っ張るっていうよりは、みんなでワチャワチャふざけあうという感じでした」と振り返った。一方、「裕乃がいてすごく心強かったし、みんなとも仲良くなれたのですごく楽しい現場でしたー、うふふ」と笑顔を見せた松野。この日は、名古屋と大阪での舞台あいさつが予定されていたことから、「空き時間にたこ焼きとか食べられたらいいなと思ってるんですけどね」とさりげなくアピールしていた。
また、宮武は「私自身、今まで明るい優しい役が多かったんですけど、今回は笑顔のない役をやらせてもらったので、そういう私も見てほしいなと思います」、愛名は「色っぽい役だったので色っぽくなる役作りで大変でした」と自身の役柄に触れ、佐藤は「映ってないところで誰かが笑わせたりして、耐えるのがとても大変でした」と現場エピソードを披露。一方、夢見るアドレスセンスで最年少の京佳は「この7人の中でも末っ子で、すごくみんなに優しくしていただいて、女優への第一歩が踏み出せました」と笑顔を見せ、前作から続いての出演となった吉田は、「前回は男の子もいたので共学という感じだったんですけど、べっぴんさんに囲まれて幸せでした」と語った。
そのほか、映画のタイトルにもある「脱出」にちなんで、登壇者は「脱出したいこと」を答えた。この日は直前の上映でも舞台あいさつが行われ、そのまま出席した観客が数多くいたことから、監督は7人に「同じことをしゃべるなよって言ったのに同じことをしゃべっちゃって…」と苦言。それを受けて鈴木が「お菓子を食べ過ぎて、太らないように脱出したい」と前回とは違う話をすると会場からは拍手が起こった。そして、出番が回ってきた芦塚監督は「最近、毎晩世界陸上見ているんですけど…」と語り出すと、観客からは「えー!」とブーイングともとれる声。登壇者も口をそろえて「どこかで聞いた気が…」とささやく中、「1回目と同じことを言いました。ダメですか?」と映画さながらの裏切りを見せ、不敵な笑みを浮かべていた。