マウスコンピューターのゲーマー向けブランド・G-Tuneから、フルHD液晶を搭載した13.3型ゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i410」シリーズが発売された。どこにでも持ち歩けるモバイルノートサイズの本体だが、パワフルなGeForce GTX 765Mを搭載しており、さまざまなゲームを場所を選ばず楽しめる。今回はこのシリーズの中から、mSATA SSDとHDDの両方を標準搭載するツインドライブ仕様の「NEXTGEAR-NOTE i410SA1」(販売価格139,860円)に触れることができたので、早速紹介しよう。
13.3型フルHD液晶を搭載したコンパクトな高性能機
G-Tune製品ではすでに、本機よりさらに小さい11.6型の「NEXTGEAR-NOTE i310」シリーズが存在する。13.3型のi410シリーズはそれに比べると確かに大きいのだが、i310シリーズが可搬性を最優先して1366×768ドットのディスプレイを搭載しているのに対し、こちらは1920×1080ドットのフルHD。15~17型クラスのフルサイズ機と同じ解像度を持ちながら、本体の寸法はW330×D227×H31.9mm、重量は約2.1kgに抑えられており、それを考えると「凝縮されたコンパクトマシン」というイメージは、i410シリーズのほうがむしろ強いくらいだ。
1インチあたりのドット数は約166dpiとなり、マウスコンピューター全製品の中でも最も高精細なディスプレイとなっている。ゲームはもちろん、動画コンテンツやデジカメ画像の表示などでもメリットがあるといえるだろう。画面の表面は周囲の映り込みが少ないノングレアタイプの処理となっており、ユーザーの頭上や背後に窓や照明がある場合でも、反射が気になりにくい。最近のG-Tune製品ではパワーユーザーからの支持が厚いノングレア液晶を積極的に採用しているようだが、本機はさまざまな場所で使用するモバイルノートということもあり、ノングレア採用のメリットが特にわかりやすい機種となっている。
天板はダークグレー1色のシンプルなカラーリング。表面はラバー調の手触りが感じられる仕上げで、片手でつかんで移動するときなどの滑り止めとしても機能する。パームレストやキーボード周辺など、内側のボディは樹脂製で、幾分明るいシルバーグレーの塗装となっている。
モバイルノートサイズなので、15型以上のマシンに搭載されているテンキーは省略されているが、その他のキーはデスクトップPC用キーボードとも変わらないキーピッチで、操作性に問題はない。また、内部には白色LEDを光源としたキーボードバックライトを搭載しており、暗い場所でも確実に操作ができる。バックライトの明るさは、Fn+F12キーで消灯・中・大から切り替えることができるが、大にしてもキーのすき間から漏れる光がまぶしいといったことはなく、あくまで操作を補助するための明るさにとどめてあるので、プレイの妨げにはならない。
SSDは最大3基搭載可能、柔軟なカスタマイズができるのも魅力
CPUは"Haswell"のコードネームで知られ、省電力性能に優れる第4世代Coreプロセッサーのクアッドコア版を採用しており、今回試したモデルのi410SA1ではCore i7-4700MQ(動作周波数2.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.40GHz)を搭載している。さらにBTOオプションではCore i7-4800MQおよび4900MQを選択可能だ。そしてグラフィックス機能はNVIDIAのGeForce GTX 765Mを搭載。本体底面のカバーを外して内部を見ると、CPUとグラフィックスチップの両方にヒートパイプが取り付けられており、両方をまとめて共通のファンで冷却する仕組みとなっていることが確認できる。クーリング機構の設置スペースや空気の通り道が限られるモバイルノートだが、このような構成によって高負荷時も安定した動作が可能となっている。
また、mSATAスロット接続のSSDモジュールを最大2基、加えて2.5インチドライブも同時搭載可能なので、モバイルノートでありながらSSD+HDDまたはSSD×2+HDDの構成を取れるのが大きな特徴だ。「NEXTGEAR-NOTE i410」シリーズには4モデルが用意されているが、このうちi410SA1を含む2モデルがSSD 128GB+HDD 1TB、1モデルがSSD 512GB(256GB×2のRAID 0)+HDD 1TBを標準構成としている。さらに2.5インチドライブもHDDだけでなくSSDを選択できるので、13.3型のサイズに最大3基のSSDを内蔵できる勘定になる。
メモリは標準の8GB(8GB×1枚)か、BTOオプションで16GB(8GB×2枚)を選択可能だが、低電圧版のDDR3Lメモリを採用している。通常のDDR3メモリが1.5V駆動のところ、DDR3Lは1.35Vとなっているので、従来のDDR3と同じパフォーマンスを得ながら消費電力の削減に貢献している。
その他のカスタマイズ項目としては無線LANモジュールがあり、標準では802.11b/g/n(最大150Mbps)対応となっているが、BTOオプションで802.11a/b/g/n(最大300Mbps)対応のインテル製モジュール「Centrino Advanced-N 6235」に変更できる。なお、光学ドライブの内蔵スペースはないため、オプションで用意されるのはUSB接続の外付けドライブとなっている。また、プリインストールOSはWindows 8に加えWindows 7も選択可能だ。