サントリー美術館は9月11日~11月10日、「Drinking Glass - 酒器のある情景」展を開催する。
多様な酒器を、それが置かれた情景に着目して紹介
つややかさと透明性が魅力のガラスは、成り立ち当初は不透明な素材として出発した。紀元前8世紀頃以降、透明な素材へと移行し始めると、中が透け、景色を楽しむことができるガラス器は世界各地で、ワインやビールなど主に酒の登場する場面で利用されるようになる。ガラス器の歴史は、「Drinking glass(酒器)」とともに発展してきたと言えるという。
同展は、多様な酒器を、それが置かれた情景に着目して紹介するもの。古来より儀式の際、神や力ある者に「捧ぐ」御神酒とともにあった杯、結婚や忠誠を「誓う」盃、自身の地位や権力を周囲に「促す」豪華なゴブレットなど、「捧ぐ」「語らう」「誓う」「促す」「祝い、集い、もてなし、愉しむ」といった、人々の生活の5つのシーンを通して観覧できる。
飲むための器としてはもちろん、神聖なる酒器から職人技が光る賑々(にぎにぎ)しい酒器まで、紀元前14世紀から現在に至る、約180点の多彩な作品が楽しめる機会になるという。
会場は、サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)。会期は、9月11日~11月10日 10時~18時。金・土、および9月15日、22日、10月13日、11月3日は20時まで開館。いずれも入館は閉館の30分前まで。休館日は火曜日。
入館料は、一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料。前売りは一般1,100円、大学・高校生800円。詳細は同館Webページで確認できる。