撮像素子には有効1,605万画素の4/3型Live MOSセンサーを、画像処理エンジンには「TruePic VI」をそれぞれ採用する。これらは前モデルから受け継がれたもので、オリンパスのミラーレス機のフラッグシップ「OM-D E-M5」と同等のものでもある。初期設定の画質は、彩度やシャープネスがほどよく強調された見栄え重視の傾向だ。好みに応じて画質を細かくカスタマイズすることも、もちろんできる。
感度は、最低ISO100から最高ISO25600に対応。ISO800くらいまでは高感度ノイズはあまり気にならず、小さなプリント用ならISO1600や3200でも実用的だ。動画は最大で1,920×1,080ドット/30pのフルHD記録に対応する。
天面のシューには新オプションの電子ビューファインダー「VF-4」を装着でき、アイセンサーによる液晶モニターとの自動切り替えに対応する |
アスペクト比16:9という横に長い液晶のため、通常の静止画撮影(アスペクト比4:3)の場合は、液晶の両サイドが黒く覆われて画面表示は少々小さくなる |
トータルとしては、小型軽量ボディに多機能を凝縮したミラーレスカメラといえる。上位モデルのE-M5とは異なりファインダーがオプション扱いになることや、「E-P5」とは異なりフラッシュが外付けになる点には注意が必要だが、これらのモデルに比べると携帯性と取り回しのよさで勝っている。
前モデルE-PL5と比べた場合は、画質と操作性、デザイン面での変更はなく、いくつかの機能が追加だけなので買い換えるほどではないと思う。ただ、新機能のタイムラプス動画や高速レリーズタイムラグモード、感度のLOW設定は、それが必要な人にとっては重要な機能といえる。自分撮りができる多機能なミラーレスカメラを求める人には、有力な選択候補になるだろう。
絞り優先AE(F1.8 1/320秒) 露出補正:+0.3 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:17mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」(原寸大画像を見る) |
プログラムAE(F11 1/500秒) 露出補正:±0 ISO200 ホワイトバランス:太陽光 焦点距離:14mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」(原寸大画像を見る) |