美味しそうな料理、綺麗な風景などを目にすると、思わずスマートフォンで撮影したくなる。しかし思いを込めて撮影したそんな写真でも、時が経てば見返す機会がなくなるものだ。そんなわけで筆者のスマートフォンのストレージには、存在も忘れてしまったようなスナップ写真が大量に埋もれている。

普段からスマートフォンのカメラで好んで写真を撮影しているユーザーには、7月中旬からAndroid版のサービスが開始された「ノハナ」の利用をおすすめしたい。これは立派な装丁のフォトブックが1冊わずか525円で作成できるサービスだ。毎月、最初の1冊は無料で注文できる(別途送料90円が必要)。ノハナを利用すればこれまで日の目を見なかった写真は報われ、今後の写真撮影はよりいっそう充実したものになることだろう。

フォトブック作成サービス、ノハナ。先行して提供が開始されたiOS版では、品質の高さがすでに定評となっている。Android版のサービスインが待ち望まれていた

利用の流れ

利用の流れを説明しよう。まず無料の専用アプリ「ノハナ」をインストールしたら、指示に従って会員登録を行う。写真は1枚ずつサーバーにアップロードしていく。フォトブックに掲載できる写真は20枚+表紙の1枚。各ページには簡単なコメントを入力できる。作成途中でページレイアウトをプレビューし、写真の並びなどを適宜チェックすることも可能。完成したら、クレジットカードでオンライン決済する。できたフォトブックはメール便で指定の住所に届くシステムだ。

ノハナをインストールしたら、SMSで届く4ケタの認証コードを入力して会員登録を行う(写真右)。本サービスは携帯電話1回線につき1アカウントの利用が許可されている

写真のアップロードは1枚ずつ行う。使用する写真は全部で21枚だが、多めにアップロードしておくことも可能

ページには自動的に撮影日が入力される(写真左)。任意で簡単なコメントを添えることも可能(写真中)。裏表紙には、編集後記を入力できる(写真右)

作成上のコツ

今回は京都をテーマにしたフォトブックを作成することに決めた。当初、載せたい写真が20枚を超えていたので、どの写真をアップロードすべきか迷った。しかし後から取捨選択できることが分かったので、少し多めにアップロードすることにした。その結果、とてもスムーズに作成できた。

筆者の環境ではスマートフォンで撮影した写真はもちろん、一眼レフで撮影しスマートフォンに取り込んだ写真も利用することができた。アスペクト比が1:1の写真なら、四隅に余白が残る。これによりインスタントカメラのような、柔らかい雰囲気を出すことが可能だ。

ページレイアウトのプレビュー画面。正方形の写真を使用すると、上記イメージのように印刷される。「Instagram」などのカメラアプリと相性が良い

また、縦長(横長)の写真を使えば、ページの上下(左右)端まで印刷できる。これは写真に迫力を出したいときに有効な手段となる。これらの仕様をうまく組み合わせていけば、リズムの感じられるフォトブックに仕立てることができるだろう。

縦長(横長)の写真を使えば、ページのレイアウトに変化をつけることが可能

注文してみた

フォトブックを送付する住所やクレジットカードの情報などは、注文する段階で入力する。注文履歴は保存されるので、同じものを注文する際に便利だろう。注文が完了すると登録したメールアドレスへ確認のメールが届く。通常1~2週間で届くということなので、楽しみに待つことにしよう。ちなみに筆者は7月25日に注文したところ、7月31日に都内の自宅へ届いた。

支払いもアプリで完結できる。注文履歴もアプリから確認可能。注文すると、指定のメールアドレスに確認のメールが送られてくる

フォトブックのサイズは14cm×14cmで、厚さは約4mm。表紙/タイトル/奥付/裏表紙を含めた総ページ数は28ページとなる(写真を掲載できるページは20ページ)。用紙はマットコート紙を使用している。

フォトブックのサイズは14cm×14cm。CDケースよりやや大きいといった程度の、手のひらサイズの写真集となる

自分の撮った写真が本になる。少し照れくさいが、誇らしくもある。使用されているマットコート紙は写真映えがする材質で指触りも良く、ページを繰るごとに満足感が増していった。

ファイル容量が数百KB程度の写真であっても、鮮明に印刷できていた(写真左)。マットコート紙は適度に光が反射する材質。指触りも良い

背表紙(写真左)と奥付(写真右)の様子

今回、初めてノハナを利用してみて、クオリティの高いフォトブックが作成できることに驚かされた。そして「写真は印刷して形に残してこそ価値のあるもの」と思った次第だ。既述の通り、毎月1冊は送料の90円だけで作成できる本サービス。是非、たくさんの人に利用してみて欲しい。

(記事提供: AndroWire編集部)