2009年に急性プロポフォール中毒で亡くなったマイケル・ジャクソンが、死の直前に5億ドル(約490億7,000万円)の借金を抱えていたことが明らかになった。
法廷会計士のウィリアム・R.・アッカーマンが法廷で証言したところによると、マイケルは生前に豪華な家具や奇抜なアート作品を買い漁り、1年で3,000万ドル(約29億円)もの借金の利子を支払う羽目になってしまい、過去の複数のツアー収入でもそれをカバーできなかったという。
ジャクソン一家がマイケルの死を巡ってコンサートプロモーターのAEGライブを訴えている裁判で、8月12日にAEG側の証人として法廷での証言を求められたアッカーマンは陪審員たちに対して、生前のマイケルが旅行、チャリティーへの寄付、他人へのプレゼント、高価なジュエリーなどにお金を湯水のごとく浪費していたと説明している。
「マイケルは収入以上の浪費をしていました。その結果として、利子の支払いだけでもばかにならず、それが最大の支出になってしまったのです。1年間だけでも、マイケルは収入以上に1,500万(約14億円)から2,000万ドル(約19億円)も浪費していました」
さらに、マイケルが1988年から2005年まで実際に住み、所有していたネバーランドや他の私有のテーマパークなどでも、園内の動物の世話や敷地内を走る列車などの人件費を含めた各種メンテナンス費用がかさみ、マイケルの懐事情を逼迫してしまったと言われている。
実際に、2007年以降は銀行をはじめとした金融機関もマイケルに現金のローンを融資することを止めており、そのおかげで母親のキャサリン・ジャクソンら家族が住む自宅の住宅ローンの支払いも滞るようになってしまったという。アッカーマンはロサンゼルスの裁判所で「マイケルの懐はすっからかんになってしまったんです」と証言している。
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