旅に出たら、家族や友人に何かお土産を……。その土地の素敵なものは、探すのももらうのも楽しいもの。特に日本ではお土産専用商品がとても充実していますが、海外ではどんなものをお土産にするのでしょう。母国に帰省し、また日本に戻ってくる時、外国人は日本の友人たちに何を買うのか、日本に住む20人の外国人に聞いてみました。
■日本へのお土産はお菓子と地域の名物を買う(アメリカ/30代後半/男性)
すべての回答を総括したのがこの回答でした。お菓子、特にチョコレートをお土産にするのはドイツ、フランス、ロシア、カナダと欧米出身の人に多いようです。チョコレートの原材料となるカカオは暑い国の特産品ですが、チョコレートは今や万国共通の嗜好品。溶けやすい性質から、比較的寒い国での定番お土産となっているのかもしれません。
■イランのノガというお菓子(イラン/ 20代後半/女性)
これは、たぶん「ギャズ」というお菓子のことではないかと思います。ほのかにバラの香りがするピスタチオ入りのヌガーで、イランでは最も定番のお土産だそう。イランにはいろいろな花の香りをつけた水があって、料理やお菓子に使うのですって! ほかのお菓子も気になりますね。
■パイナップルケーキ(台湾/40代前半/男性)
パイナップルを煮詰めた餡がパイ生地の中に入っているパイナップルケーキ。台湾土産としては定番中の定番ですね。いろいろなお店がオリジナルパイナップルケーキを売っているので、どのお店のものがおいしいかを比べてみるのも面白そうです。
■クリコのラーブ味です。タイでしか作ってないみたい(タイ/30代前半/女性)
正しくは「グリコ」ですね。ポッキーやプリッツ、袋めんの出前一丁などは、アジア圏では日本にはないご当地フレーバーがたくさんあり、コンビニやスーパーなどで見かけると思わず手に取ってしまいます。「ラーブ」とはそぼろ肉が入った酸っぱ辛いタイのサラダで、この味を再現したラーブ味のプリッツはタイのみで生産。空港でも購入可能という、日本人に大人気の定番お土産となっています。ビールによく合います!
■生ハム、チーズとお菓子(スペイン/30代前半/男性)
■クリスタル製品、トナカイの皮、角等(スウェーデン/40代前半/女性)
確かにスペインの生ハムはおいしくて有名。ですが、日本への肉類の持ち込みが禁止されている国の製品もありますから、事前に持ち込みが可能かどうか調べておかなくてはなりません。同様に、動物の毛皮や角も輸入規制されている品があり、例えちゃんとしたお土産屋さんで購入しても、日本の税関で没収されてしまうこともあります。
■クスクスとか、マリの伝統的な布(マリ/30代前半/男性)
■原石を使用したアクセサリー(ミャンマー/30代前半/女性)
■エジプトの民芸品です(エジプト/40代前半/男性)
■マトリョシカやチョコレートです(ロシア/20代後半/女性)
部屋に飾っておいたりファッションにちょこっと取り入れたりするだけで、楽しい気分になるエキゾチックなお土産もうれしいですね。クスクスはつぶつぶのパスタのような食べ物で、アフリカでは全体的によく食べられています。
■粉類(ブラジル/50代前半/女性)
■紅茶かコーヒーです(インドネシア/40代前半/女性)
気になる回答、「粉類」。これはおそらく日本ではなかなか手に入らないブラジルのタピオカ粉やファロッファ(キャッサバの粉)のことではないかと思います。タピオカ粉はフライパンで焼いてチーズなどを載せて食べるのですが、外側はカリカリ、内側はもっちりという食感は日本人好みではないでしょうか。ファロッファは肉や豆を煮込んだ国民食フェイジョアーダにふりかけて食べるのですが、これはそのまま日本の食卓で使うのは難しそうです。
ジャマイカやブラジル、コロンビアなど中南米の特産品というイメージのコーヒー。インドネシアなど東南アジアで飲まれているコーヒーは多くの場合ロブスタ種ですが、世界で生産されているコーヒーは圧倒的にアラビカ種が多いので、これも東南アジアならではのお土産と言えるでしょう。
やはりお土産には母国の自慢のひと品を選ぶもの。ふだん食べているものや嗜好品をチョイスする人がほとんどという結果となりました。日本から海外の友人へのお土産の参考にしたいですね。