ガールズユニット・9nineのメンバーで、女優の川島海荷が、今秋放送のTBS系スペシャルドラマ『SPEC~零~』に謎のスケバン役で初めてゲスト出演することが13日、明らかになった。
『SPEC』は堤幸彦が演出を手掛けた作品で、警視庁公安部の特殊捜査官である当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)の2人がコンビを組み、"予知能力"や"念動力"などの"SPEC"と呼ばれる特殊な能力を持つ犯罪者に立ち向かう人気シリーズ。2010年10月期の連続ドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』の後、2012年4月1日にスペシャルドラマ『SPEC~翔~』が放送された。同年4月7日公開の映画『SPEC~天~』はその続編を描き、興行収入23.9億円の大ヒットを記録。同シリーズは、今秋公開予定の『劇場版SPEC~結~』で、完結することが決定した。
今秋に放送されるドラマ『SPEC~零~』は、連続ドラマの冒頭につながるエピソードが描かれる。時は、2003年9月11日。女子高生の当麻のシーンからはじまる今回のドラマでは、これまで明かされることのなかった当麻が自身の左手を失うことになった謎やニノマエ(神木隆之介)との因縁のはじまりなど原点のエピソードが描かれている。
川島が演じるのは、両親や弟とともに自動車事故に遭い、家族3人を亡くした上野真帆。自身は重傷を負って車いす生活を送っているが、今回公開された写真はなぜかスケバン刑事の風貌で、元祖・スケバン刑事の南野陽子とのツーショット写真も披露された。その写真が意味するもの、そして笑顔の理由は今のところ明かされていないが、植田博樹プロデューサーは、台本の段階で"謎の女子高生"役だったはずが衣装合わせで突然"スケバン"になったことを明かし、「詳しくはいえませんが、当麻が未詳に入って初めてSPECを使うことになったきっかけとなる、かなり重要な役」と説明している。
『SPEC』に初めて参加する川島は「あのSPECの世界に自分が入れるんだという感動もありました。そしてワクワク感で高まりました!」と大喜び。南野と共演することを知り、当時のスケバン刑事の映像を見て、撮影に臨んだ。現場で対面した川島は、「とても気さくな方で優しかったです」とその印象を伝え、「この衣装でお会いするのが緊張と不安でいっぱいだったのですが、笑ってくれたし、応援してくださいました」と振り返った。
また、スケバン刑事のトレードマークともいえるヨーヨーも事前に練習し、「ちょっとずつ上達していって楽しかったです。スケバン刑事の衣装でヨーヨーを持つと、ついついかっこつけちゃいますね」と気に入っている様子。南野から「いいね、似合ってる」という言葉をかけられるほど様になっていたようで、「うれしかったけど恥ずかしかったです」と語っていた。