8月10日(現地時間)、Vim.orgはUNIX系OSで定番に数えられるテキストエディター「Vim(ヴィム)」の最新バージョンとなる「7.4」のリリースを公式サイトや、Googleグループ上の「vim_announce」で発表した。

公式版となるWindows OS向け「gVim」

開発メンバーの一人であるBram Moolenaar氏は「1,000箇所にも及ぶパッチを適用し、新しく速い正規表現エンジンを搭載した」と述べている。その他の変更点はVim 7.4をインストールし、「:help version-7.4」とコマンドを実行することで確認可能。公式サイトからはWindows OS用の「gVim」やOS X版となる「MacVim」などのリンクが用意されていた。

バージョン7.3からの変更点は「:help version-7.4」で確認可能

以前から各種パッチを加えたWindows OS向けバイナリを配布しているMURAOKA Taro氏の「香り屋版Vim」もベースコードがバージョン7.4に更新。32ビット版だけでなく、64ビットネイティブのVimも利用可能となる。

香り屋版Vimもベースコードをバージョン7.4に更新された

Vimは1980年代から開発が続けられているスクリーンエディターで、UNIX系OSを中心に広く愛され続けてきた定番テキストエディターの一つ。Moolenaar氏は「Vimを気に入ったら、ウガンダ南部の貧しい子供たちを助けるためにICCFへ寄付して欲しい」とvim_announceで述べている。