クロス・マーケティングは8月12日、全国のiPhone 5ユーザーを対象に実施した「iPhone 5満足度調査」の結果を発表した。発売から10カ月が経過したiPhone 5について、取り扱うKDDIとソフトバンクの両キャリアのユーザーで満足度に違いがあるかなどが調査され、総合満足度ではソフトバンクが勝利した。
同調査は、全国の18歳から59歳までのiPhone 5購入者を対象にしたもので、KDDI(au)のiPhone 5ユーザー、ソフトバンクのiPhone 5ユーザーの各500人、計1,000人にインターネット調査の手法で実施された。調査期間は2013年7月19日から21日。
結果をまとめると、iPhone 5の総合満足度ではソフトバンクが優勢となったほか、個別項目の評価ではLTEなどネットワーク面でソフトバンクがKDDIを大きく上回った。また、新型iPhoneの購入意向があるユーザーは両キャリアともに約3分の1となり、そのうち現在のキャリアを使い続けたいと答えたユーザーの割合はソフトバンクのほうが多かった。
まず、iPhone 5および利用しているキャリアについて満足度を尋ねた質問では、「とても満足」「満足」を合計したiPhone 5に満足している割合は、KDDIが64%、ソフトバンクが76%となり、ソフトバンクがKDDIを上回った。
また、料金やネットワーク、サービスなどの個別項目について満足度を調査。「LTEのエリアの広さ」「LTEの通信速度」「LTEの通信の品質改善への取り組み」という高速通信のLTEサービスに関する項目で満足している割合が多かったのはソフトバンクで、各項目ともKDDIの満足度より10%以上高い結果となった。
さらに、今秋の発売が予想される新型iPhoneについて、購入する意向があるかを聞いたところ、購入意向のあるユーザーは両キャリアとも32%だった。現在利用しているiPhone 5の端末代金の残債や2年契約の違約金などの支払いが発生するにもかかわらず、約3人に1人が新型iPhoneに機種変更したいと考えていることが明らかになった。また、新型iPhoneに機種変更する際、現在のキャリアでの購入を検討しているユーザーは、KDDIが64%、ソフトバンクが82%となった。ソフトバンクのiPhone 5ユーザーに、現在のキャリアを使い続けたいという傾向が強いのが読み取れる。
今回の調査では、ソフトバンクのiPhone 5の満足度がKDDIよりも高く、とりわけLTEサービスでの満足度に差が生じたことが明らかになった。また、iPhone 5ユーザーで新型iPhoneを購入する意向のある割合は両キャリアとも約3分の1となったが、新型iPhoneでも現在のキャリアを使い続けたいという割合はソフトバンクのほうが多かった。ソフトバンクの「つながりやすさ」の取り組みがiPhone 5ユーザーに評価され、リピーターを生む傾向につながっていることがうかがえる。