JR九州はこのほど、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の車内装飾に、有田焼の名窯である柿右衛門窯、今右衛門窯、源右衛門窯の陶芸家による作品を採用すると発表した。柿右衛門窯は洗面鉢とランプシェード、今右衛門窯はランプシェードと一輪挿し、源右衛門窯は洗面鉢をそれぞれ制作する。
これらの作品はいずれも各客室に設置されるとのこと。その他、ラウンジカーや通路などの共有スペースにオブジェなどのアート作品を展示することも決まっている。「せんとくん」の作者としても知られる彫刻家、籔内佐斗司(やぶうち さとし)氏によるオブジェも展示される予定だという。「水戸岡鋭治氏のデザインによる『ななつ星』の車両に、『匠』の伝統技術や"思い"が込められることで、より一層の輝きが放たれます」とJR九州。さらなる魅力発信につながるとの自信を込めている。
「ななつ星 in 九州」は、水戸岡鋭治氏のデザインによる日本初のクルーズトレイン。機関車が牽引する客車7両編成で、1号車はラウンジカー、2号車はダイニングカー。3~7号車には各室シャワー・トイレ付きのスイート・DXスイート合計14室を設置する。定員は28名。