アップル創業者スティーブ・ジョブズの半生を描いた伝記映画『スティーブ・ジョブズ』で、ジョブズを演じる俳優のアシュトン・カッチャーが、ジョブズの食生活を真似したことで病院に搬送されたことが明らかになった。
現在35歳のアシュトンは、本作での役作りのため自身がジョブズが実行していた1922年刊行のアーノルド・エレット著作『ミューカスレス・ダイエット・ヒーリング・システム』にのっとった果物を中心としたダイエットを実行したところ、激しい膵臓の痛みに襲われ病院に搬送。アシュトンはそこで初めて2011年10月に膵臓がんのため他界したジョブズが間違った方法を実践していたことに気づいたという。アシュトンは記者たちに次のように話している。
「(あの本は)ブドウ糖の価値について書かれていて、それが恐らく人間の体内に得られる唯一の純粋な糖分だろうとされていたんだ。たぶんあの本を書いた人はかなり間違った情報を伝えられていたと思うよ。僕のインスリン濃度はめちゃくちゃになって、膵臓が何だかおかしくなってしまった。そのレベルは半端じゃなくて、痛みも伴ったんだ。何が悪いのか分からなかったね」
またアシュトンは、ジョブズが従業員たちに対してなぜ率直に見えたのかが理解できるとして、そのジョブズのリーダーシップの取り方を擁護している。「スティーブ・ジョブズのアプローチの仕方が率直で不親切に見えることがあったのは事実さ。でもそれって彼が作り出した素晴らしい商品を作り上げる率直な優れた判断力と同じようなものだったんだよ」
現在、米TVドラマ『ザット'70sショー』で共演したミラ・クニスと交際中のアシュトンは、ジョブズのお気に入りの音楽を聴いたり、同じ靴を履いたりすることで役作りをしているという。「彼は誰かとミーティングがしたいと思うと、散歩に出かけたもんなんだ。だから僕も毎日、靴を履かずにビルケンシュトックのサンダルを履いて1時間散歩に行くことを始めたんだよ」とアシュトンは笑いながら説明した。
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