イードは7月19日~23日にかけて、公立保育園・幼稚園・小学校に通う子供をもつ関東、関西在住の20代~50代の母親200名(関東100名・関西100名)を対象に、子供の熱中症に関する意識調査を実施した。
子供の熱中症が心配と回答した母親は96.5%
最初に、熱中症についての考えを尋ねたところ、猛暑で子供の熱中症が心配と回答した母親は96.5%だった。屋内の熱中症が「心配」だと回答した母親は87.0%、外出や外遊びに時に熱中症対策をしている母親も89.5%だった(いずれもあてはまる・ややあてはまるの計)。
次に、熱中症が起こった・起こりかけた人を対象にどこで起こったか聞いたところ、1位は「公園など屋外の子供の遊び場所」(30.8%)、2位は「校庭」(17.9%)だった。「自宅」(15.4%)、と「教室」(15.4%)が同率3位で、4位に「体育館」(7.7%)が入るなど、熱中症は屋内でも注意が必要なことが明らかとなった。
教育機関の冷房設置、関東圏では70%、関西圏では41%
子供が通学している保育園・幼稚園・小学校の教室に冷房が設置されているかを尋ねると、東京・神奈川・埼玉・千葉の関東圏の母親は70%が設置していると回答したのに対し、大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山の関西圏は41%にとどまった。
次に、暑さは子供の集中力に影響を与えるか尋ねたところ、96.5%が「ある」と回答。保育園・幼稚園・小学校でも冷房設置は必要かという問いにも、91.5%が「必要」と回答している。一方、「保育園・幼稚園や小学校で冷房を使うのはぜいたくである」と答えた母親は 18.5%にとどまった。
「屋内熱中症という言葉を知っているか」と尋ねたところ、92.5%は「知っている」と回答。しかし、「詳しく知っている」と回答したのは23.5%にとどまった。また、屋内で熱中症が発生しやすくなる気温は、30.8度と認知されていることも明らかになった。
昭和大学病院で救命救急センター長を務める三宅康史教授は、「身体の状態によっては、気温30.8度以下でも熱中症に陥ることがある」とコメント。「運動後に過ごす屋内でも油断せずに、水分補給や冷房を使用するといった十分な対策が必要」と語っている。