認定ベビーシッターとは、ベビーシッターに必要な職業倫理や専門知識・技術を備えた人に与えられる資格です。この資格の取り方をチェックしてみました。

■認定ベビーシッターって、どんな資格なの?

「在宅保育のプロの証し」として与えられるのが認定ベビーシッターの資格です。もともと保育士や幼稚園教諭の資格を持ち、ベビーシッターとして在宅保育の手伝いをしている人がスキルアップや資質向上のために資格を取得することが多いようです。ベビーシッター会社で新任研修として取り入れているところもあります。ベビーシッター業は在宅型保育のため開業資金が必要なく、平日や土日の空いている時間を利用できるため、副業をしたいという方にも人気のある資格です。

■資格を取得するには?

資格を取得するためには、協会主催の研修(研修1、研修2)受講後に認定試験を受け、合格する必要があります。認定試験を受験するには、上記研修受講以外に満18歳以上であること、ベビーシッターの実務経験があることが条件です。

■研修の内容は?

新任研修では、ベビーシッターに必要な基礎知識から専門知識や保育技術まで、またベビーシッター業経営者、管理者として必要な知識までを学ぶことができます。経営者、管理者に必要な知識として学ぶ内容は、法律、経営管理、ベビーシッターの社会的役割や保育行政などについてです。

■認定ベビーシッター受験資格に必要な実務経験とは?

認定ベビーシッター資格を受験するには、研修受講と実務経験が必要です。実際にベビーシッターとして在宅保育を経験したことがある方や保育施設までの送迎、一時的な子どもの預かり等を行うファミリーサポートセンター事業で活動したことがあるという方。また地方公共団体が実施している家庭保育制度(保育ママなど)で活動したことがあるという方。あとは全国保育サービス協会が運営する保育施設で実務経験を積んでいる方などが実務経験ありとみなされます。

■試験の内容は?

ベビーシッターとしての基礎的な知識や技術から、専門知識や技術まで、主に研修で履修する16科目全般からの出題となっています。使用するテキストからの出題が多くなるため、しっかり勉強しておけば、それほど難易度は高くありません。テストは選択式問題と記述式問題があり、実技試験は行われません。

■認定ベビーシッターの資格は、どんな時に使える?

保育士や教諭資格を持っているベビーシッターは多いものの、「認定ベビーシッター」という資格があった方が、依頼をする親御さんから見れば安心してまかせられるひとつの判断材料となるため、指名での仕事が増えることが考えられます。また企業や施設で子どもを一時預かりするために、ベビーシッターを募集している時などは、就職・転職活動のPR材料としても使うことができます。ベビーシッターとして本気で働きたいという方には、お勧めの資格です。

参考サイト:公益社団法人 全国保育サービス協会