フューチャー イノベーション フォーラムとALSOKは8月7日、小学5、6年生を対象とした職業体験プログラム「セキュリティの最前線」を開催。午前中は約9万件の警備システムを24時間態勢で監視している基地局「東京ガードセンター」を見学、午後は本社で警備ロボットの見学とグループワーク、社長への質問を行った。
ALSOKの仕事は「常駐警備」「機械警備」「警備輸送」「施設の管理」に分かれるという。そのうち「常駐警備」で活躍する警備ロボット「リボーグQ」が現れると、子供たちから歓声があがった。リボーグQの機能を試すために顔認識された子は、歩く方向を変えても追跡され、警備ロボットの性能がよくわかったようだった。
4班に分かれたグループワークでは、それぞれが1日の間にとったメモを見返しながら「ALSOKとは○○な会社」とまとめることに。「強そう」「意外と機械化している」「安全を守る」「イケメンな人が多い」など、班で出た結果を同社の代表取締役社長兼最高執行責任者(COO) 青山幸恭氏にむかって発表した。
「吉田沙保里さんはどんな仕事ですか?」社長に質問
質疑応答では、班の代表が「子供の頃になりたかった職業は何ですか?」と聞くと、青山社長は「電気技術者になりたいと書いていました」と回答。また、「(レスリング選手の)吉田沙保里さんはどんな仕事をしているんですか?」という質問には、「吉田も伊調(馨)も教育・訓練部という部署で、ふだんは練習と試合をしています。それから、広告宣伝を行ったり、オリンピック誘致の活動をしたりしているんですよ。残念ながら本社にはいないのですが、今度は是非、選手がいるときに来てください」と答えていた。
「大変だったこと」では、「2年半前、3.11の際には不眠不休で現地の応援に当たりました。不足しているガソリンを運ぶにも、ガソリンを入れる缶を調達するのが大変でしたね。でも、ALSOKグループの2万8,000人が一致団結しました」と青山社長。危機管理のプロとして、「ありがとうの心」と「武士の精神」を大切にしていることを子供たちに伝えていた。