カシオ計算機は7日、コンパクトデジタルカメラ「ハイスピードエクシリム(EXILIM)」の新製品として、5軸/5段の手ブレ補正を備えた光学18倍ズームモデル「EX-ZR800」を発表した。ホワイト/ブラック/レッドの3色を用意。8月23日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は40,000円前後。
失敗写真の要因となる手ブレをゼロにするべく、強力な手ブレ補正機構「HS手ブレ補正」を備える。上下回転、左右回転、上下、左右、回転という、5軸方向の手ブレを補正。さらに光学手ブレ補正で2段分を補正し、高速連写合成と組み合わせることで、最大5段分の手ブレ補正効果を得られるという。
撮影機能も強化され、ゆっくりとした雲の流れなど、長時間の変化を短時間の圧縮動画で記録する「タイムラプス」撮影を追加。ほか、1シャッターで3ショットを撮影する「トリプルショット」、新エフェクトとして「トゥインクルショット」などを搭載する。
画像処理エンジンには、デュアルCPUと2つの画像処理回路からなる「EXLIMエンジン HS Ver.3」を搭載し、約1.3秒の高速起動、約0.016秒のレリーズタイムラグ、約0.18秒のオートフォーカス時間、約0.26秒の撮影間隔など、撮影に関するさまざまな要素を高速化している。また、AF動作と高速連写の並列処理を行い、5fpsで最大30枚までのAF連写も可能。その他にも、被写体から背景までピントを合わせる「全焦点マクロ」、一眼レフカメラで撮影したような背景のボケが得られる「背景ぼかし」といった撮影が行える。
撮像素子は1/2.3型正方画素高速CMOSセンサーで、総画素数は1,679万画素。レンズ構成は、非球面レンズを含む10群11枚。焦点距離は約25~450mm(35mm判換算)、F値は3.5~5.9。液晶モニタには3.0型の約92万画素TFTカラー液晶を搭載する。
記録画素数は、静止画で最大1,600万画素。(4,608×3,456ドット)、動画は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fps。記録形式は、静止画はRAWおよびJPEG形式、動画はH.264/AVCおよびMOV形式。約49.9MBのメモリを内蔵するほか、外部メモリとしてmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用できる。
ISO感度はISO100~3200(HSナイトショット時:最大25600)。シャッター速度は1/4秒~1/2,000秒(静止画プレミアムオート時:4秒~1/4,000秒)。露出制御は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス、マクロ、マニュアルフォーカスなど。撮影可能範囲は約4cm~。
電源は専用リチウムイオン充電池「NP-130 / NP130A」を使用し、撮影枚数は約470枚、動画撮影時間が約1時間30分、連続動画撮影時間が約2時間30分(タイムラプス撮影時:約4時間30分)。本体サイズはW107.4×D30.7×H60mm、重量は約222g(電池およびメモリーカード含む)。