パイオニアは8月7日、9chのAVアンプ「SC-LX87」「SC-LX77」を発表した。9月下旬発売で、希望小売価格は、SC-LX87が350,000円、SC-LX77が261,000円となっている。
SC-LX87とSC-LX77は、2012年9月に発売された「SC-LX86」「SC-LX76」の後継モデル。マルチチャンネル再生時でもハイパワー出力が可能な「Class Dダイレクト エナジー HDアンプ」を搭載しており、9chの場合、SC-LX87は870W、SC-LX77は770Wまでの出力が可能だ。
ESSテクノロジー製のD/Aコンバーター「SABRE 32bit Ultra DAC」を全チャンネル(9.2ch)に搭載。低ジッターのアナログ変換で、豊かな低域再生を実現している。
16bit/24bitの音楽信号を32bitにまで拡張する「Hi-bit 32 Audio Processing」、接続した各スピーカーの位相のずれをコントロールする「フルバンドフェイズコントロール」、マルチチャンネルコンテンツでの低域のずれや位相のずれを補正する「オートフェイスコントロールプラス」を搭載。
また、パイオニアでは両モデルの音質チューニングを、録音スタジオ「Air Studios」のサウンドクリエイターと共同で行っており、中高域の質感と迫力のある低域を実現。「Air Studios認証」も取得している。
ビデオ関係では、4Kのパススルーと、4Kアップスケーリング機能を搭載。4K映像にも対応した「トリプルHDノイズリダクション」機能も採用されている。また、「P.C.24p(Precise Conversion for 24p)」を搭載しており、フィルムベースで製作されたコンテンツの1080/24p出力に対応する。
ネットワーク機能はDLNA 1.5、AirPlay、インターネットラジオの「vTuner」に対応。ネットワークやフロントパネルに装備されているUSBポートから、DSD Direct 5.6MHz、WAV/FLACの192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生が可能だ。また、SC-LX87は、USB DAC機能も搭載。リアパネルに装備されているUSB Type B端子でPCと接続することで、Native DSD(DoP)2.8MHzと、192kHz/32bitまでのハイレゾ音源の再生が可能だ。
HDMI端子は、入力9系統/出力3系統を装備。入力のうち1系統はフロントパネルに装備されており、MHLとの兼用だ。出力の3系統は同時出力にも対応している。
本体サイズはW435×D441×H185mmで、質量はSC-LX97が18kg,SC-LX77が17.6kgとなっている。消費電力は370W。