米国時間の8月6日にPC用ブラウザ「Firefox 23」の正式版(Windows/ Mac/ Linux)のダウンロードが可能になった。危険性の高い混合コンテンツをデフォルトでブロックするセキュリティ機能、ソーシャルAPIを通じた共有機能などが追加され、またロゴが新しいデザインに変更された。

混合コンテンツとはHTTPSページに含まれるHTTPリソースだ。Firefox 23では、特に危険性の高い混合アクティブコンテンツ (スクリプトなど)をデフォルトでブロックする (混合パッシブコンテンツは受け入れる)。これによって中間者 (man-in-the-middle)攻撃や HTTPS通信を利用するページの盗聴などを防げる。混合コンテンツ・ブロッカーは、ユーザーがページ単位で無効にすることが可能。

混合コンテンツ・ブロッカー。安全が確認されたWebページならば、シールド型のアイコンをクリックし、右下のドロップダウンメニューからページ単位でブロックを無効に設定できる。

検索エンジンの変更をブラウザ全体に対して行えるようになり、アドオンのインストール通知やabout:memoryのインターフェイスが改善されるなど変更点は数多い。

ソーシャルAPIによって、Firefoxのソーシャルサービス統合が使いやすく、パーソナライズしやすくなる。同APIを活用したソーシャルサービスでは、Firefoxツールバーのシェア・ボタンを通じて、数クリックでFirefoxから直接コンテンツを友達やフォロワーと共有可能。すでにFacebook Messenger for FirefoxやCliqzなどでシェア・ボタンを利用できる。このほか開発者向けとして、Web Developer Toolboxにオプション・パネルが用意された。

新しいFirefoxロゴは少しフラットでシンプルなデザインになった。尻尾の細かいラインなどが取り除かれ、色のコントラストが従来よりも強く、はっきりとしており、小さいサイズでも見分けやすい。

2004年からこれまでのFirefoxロゴ。新しいロゴはモバイルデバイスから高解像度ディスプレイまで、幅広く同じように認識されるようにデザインされた。