何事においても「知らない」と言うのには勇気がいります。特に仕事の場合は、相手もあることですから、なかなか言い出しにくいのは確かです。でも、そんな場面に出くわした時には、是非、次の言葉を思い出してください。

本日の論語

『子曰、由、誨女知之乎、知之爲知之、不知爲不知、是知也。』(子曰わく、由よ、なんじにこれを知ることをおしえんか、これを知るをこれを知るとなし、知らざるを知らざるとなせ、これ知るなり)

意味

「本当に知るということ」は、自分の知っていることは相手に教えてあげる一方で、自分の知らないことについては相手に教えを受けることである。

解説です!

物事を本当に理解しようと思ったならば、自分が知っていることは気持ちよく教えてあげて、逆に自分が知らないことは、知ったかぶりをせず、素直に相手に教えてもらうようにすることが、「本当に知る」ということです。

こんなシーンで役立ちます!

本当は、自分の仕事について全て知っておくのが理想ですが、そんなことは普通の人にはまず無理なことです。だからといってビジネスの相手に「知らない」というのは勇気がいりますが、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という諺もあるように、知ったかぶりをした方が、後でもっと大変なことになることも少なくありません。ですから、知らないことは「知らない」と勇気を持って言ってください。後々、それが活きてくるはずですから。