米Washington Post Companyは現地5日、Washington Postを含む新聞事業をAmazon.comの創業者兼CEOのJeffrey P. Bezos氏に2億5,000万ドルで売却することで合意したと発表した。同社では事業売却について、Bezos氏個人と行う取引であり、Amazon.comとは無関係であるとしている。
今回の発表において、同社の会長兼最高経営責任者(CEO)のDonald E. Graham氏は「Washington Postをもっとよくしてくれる別のオーナーがいるのではないかと思うようになり、私はCEO兼発行人のKatharine Weymouth氏と取締役会と話し合い売却を決めた」と述べている。
一方、Bezos氏は「Washington PostがワシントンDCならびに米国において重要な役割を果たすことは今後も変わらない。私たちの義務はWashington Postを読者に届けることにある。私自身は将来を楽観視している」とコメントしている。
同氏の取得する事業は、Washington Postほか、Express newspaper、Gazette Newspapersなどの新聞事業も含まれる。また、同社の社名は変更されるが、現時点において新名称は決まっていない。
Amazon.comでは、電子ブックリーダーの「Kindle」シリーズほか、Kindleストアで電子書籍事業を展開しているが、今回のBezos氏への事業売却は、あくまで個人の取引であると強調されており、今後どのような発展を遂げていくのかはまだ未知数のままだ。