リクルート進学総研は、全国の高校生約800人を対象とした「高校生のWEB利用状況の実態把握調査2013」の調査結果を公表した。調査結果から、高校生のスマートフォン所有率が55%で、はじめて携帯電話やスマートフォンを所持するのは平均13.9歳など、スマートフォンの利用状況が明らかになった。

デジタル機器の所有状況の割合。スマートフォンが55%で、携帯電話の46.4%と上回った

デジタル機器の所有状況を聞いたところ、スマートフォンが55%、携帯電話が46.4%となり、2011年の調査開始以来、はじめて携帯電話の所有率を上回る結果となった。ただし、所有状況を高校所在地エリア別にすると、北海道/東北/北関東/甲信越/中国・四国エリアでは、いまだに携帯電話の所有率がスマートフォンの所有率を上回るなど、都市によって差が現れた。

また、はじめて携帯電話やスマートフォンを持った年齢を聞いたところ、15歳が40%と一番多く、全体の平均は13.9%だった。

デジタル機器の使用頻度の割合。スマートフォンはメールだけでなく、情報収集や動画鑑賞などパソコンに近い使われ方をしていることがわかった

デジタル機器の利用目的を聞いたところ、スマートフォンはメール/電話・チャット/調べ物・情報収集/動画鑑賞/コミュニティサイトへの参加に利用するという回答が8割を超えており、メールだけでなくパソコンに近い使われ方をしていることがわかった。また、スマートフォンアプリの利用に関する質問では、アプリを利用しているが64.5%で、アプリの平均ダウンロード数は27.1個だった。

デジタル機器の利用時間帯。スマートフォンは起きてから寝る直前まで、一日中使われていることがわかった

デジタル機器の利用時間帯を聞いたところ、パソコンの利用時間が「帰宅直後」「布団やベッドに入るまで」に固定化されていたのに対し、スマートフォンは「起床後すぐに」から「布団やベットに入ってから寝るまで」一日中利用されていた。

また、メディアの平均利用時間を聞いたところ、パソコン、スマートフォンのインターネットとテレビの利用時間が長い結果となった。しかし、利用時間2時間以上の割合を2011年と比較すると、パソコンの割合が17.2%、テレビの割合が17%減少しているのにくらべ、スマートフォンの割合は7.2%増加しており、着実に利用するメディアの変化が進んでいることがわかった。

SNSサイトの利用状況。LINEが52.8%と最も多く、この1年間で他のSNSを追い抜いた

利用しているSNSの聞いたところ、LINEが52.8%、Twitterが50.4%、Facebookが27%、mixiが12.4%、GREEが9.9%となった。また各SNSの利用目的について聞いたところ、LINEは「友人・知人とのコミュニケーションツールとして」が約7割であるのに対して、Twitterは「暇つぶしとして」が5割以上になるなど、SNSによって用途が異なることが分かった。

SNSの利用目的。LINEは"親しい友人との連絡のため"、Twitterは"不特定多数とのつながりのため"など、各SNSで差があらわれた

また、SNSサイトでの交流人数と、そのうち面識のある知り合いの数を聞いたところ、LINEは友達数が平均59.2人で、そのうち面識のある知り合いが73.6%を占めるなど、最も面識のある友人と利用しているSNSだった。一方、Twitterはフォロー数(友達数)は平均214.5人と最も多かったが、面識のある知り合いは12%と全SNS中最も低かった。

本調査は、新しいデバイスやWEBサービスの利用状況を把握する目的で、全国の高校生800人を対象に行われたもの。調査方法はインターネットで、調査期間は今年6月28日から7月1日まで。