7月28日に千葉県・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2013夏」において、コトブキヤブースでは「トライガントークイベント」が行われた。
メンバーは、『トライガン』原作者の内藤泰弘氏、ヴァッシュ役の声優・小野坂昌也氏、アニメプロデューサーの北山茂氏、原型師の服部達也氏の4人。2013年1月から続いてのトークイベント第2回となるもので、とてもフランクな雰囲気と脱線多々なトークで会場を沸かせた。
コトブキヤブースでは大きくARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピードをアピール |
会場先行限定「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」は瞬殺だった模様。会場購入限定特典として「黒髪になりかけの顔パーツ」が付属していた |
突っ込み役になっていた声優・小野坂昌也、弄られ担当だったトライガン原作者の内藤泰弘氏。というか仲良すぎだった |
弄られ担当その2だった原型師の服部達也氏 |
ときどき鋭い突っ込みとボケを炸裂させていたアニメプロデューサーの北山茂氏。なぜかお手製あずにゃんTシャツ |
「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」は、通常版の真紅のコートではなく、黒。これは「レガート」との戦いの際に能力の暴走により黒く変化した「ヴァッシュ」を再現している。もちろん、トークもそれに準ずるものだったのだが、冒頭から行われたのは、同製品に付属するデフォルメミニフィギュア「Nightow Ver.2」についてだった。
「Nightow Ver.2」は原作者の内藤氏をデフォルメしたもので、当人も知らない間に出来上がっていたという。小野坂氏の「これも完全監修?」との問いに「監修も何も、いきなり出てきたらOKっていうしかないでしょ!(笑)」と答えていた。
先行販売された「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」と通常版はポージングは同様になっており、トークイベントでもどこから見てもかっこいい点がプッシュされていた。
この点は、原型師の服部氏の愛による部分が大きい。また同氏は、コトブキヤに入社する前は、一般ディーラーとしてヴァッシュを制作していたという筋金入りである。後述しているが、たしかにどこから見てもコミックス通り、いちいちかっこいい系であり、妥協がない仕上がりになっている。
話題は黒ヴァッシュ生い立ちへシフト。意外にもフィギュア先行。他メーカー製を監修している時、メーカー側が「黒く塗ってみました」というのが始まりで、そのまま製品になったことが誕生に繋がった。
コミックスに登場したのは、内藤氏いわく「フィギュアで出てるし、いいかな(笑)」といった理由からというのも明かされた。この話については、アニメプロデューサーの北山氏も「TVアニメ放映中になかったもんね(笑)」と発言。
直後に周辺から「黒バッシュで、アニメ化!」と突っ込まれ、まんざらでもない反応を見せていた。だが、予算の話になるとやはりシビアなようで内藤氏と小野坂氏が「石油王がいればすぐだよね」と茶化すシーンも。その後、なぜか観客も交えて「石油王に、俺はなる!」コールも行われた(笑)。終止、話がそれまくっていたが、それぞれの『トライガン』への愛は盛りだくさんであり、またいずれイベントを開きたいとも語っていたため、『トライガン』は今後の展開も期待できそうである。
では最後に「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」および、通常版を写真中心でチェックしていこう。
それぞれ背面から。先の正面と合わせてみると、同サイズではあるが色の効果により「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」はより引き締まっている印象が強い |
ヴァッシュの銃も精巧に再現。変化途中のシーンをイメージしているため、「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」側はクリアパーツを採用している。また手首や肩にあるクリアパーツも同演出目的のパーツだ |
左腕の再現度も高い。またコートの色合いは「ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black-」は深い青色だが、他の写真を比較してみると、光源次第でだいぶ印象が異なるのもわかる。また通常版と比べると反射率が異なり、ベースとなった塗料も違うようだ |
(C)内藤泰弘・少年画報社/トライガン製作委員会