有料のオンライン動画配信サービス「Hulu」のトップページが8月1日にリニューアルした。Huluは月額980円でヒット映画や人気テレビ番組などが見放題になるサービス。今回、同社プロダクト部の福田剛氏に、リニューアルのねらいと「Huluがどんなサービスか」を改めて聞いてきた。

フールージャパンLLCプロダクト部の福田剛氏に話をうかがった

Huluってどんなサービス?

Huluは千本以上の映画、1万話以上のテレビ番組を980円の定額で視聴できるサービスだ。対応デバイスも幅広く、PCやiPhone/iPad、Androidスマートフォン/ タブレット端末、スマートテレビ、ブルーレイプレイヤー、テレビゲーム機などに対応している。「試聴するためにこの端末を買ってください、この設備を買ってください、ということは言いません。どんな端末にも対応します」と福田氏。手持ちの機器ですぐに視聴できるので、ユーザー個々人のライフスタイルに自然な形でフィットする。

今回刷新されたHuluのトップページ。旬の作品が大きな画像とともに紹介される

機能面では、デバイスを変えても途中から再生できる「続き見再生」機能を備える。デバイスを変えてログインすると「ここまで見ています。続きを見ますか? 」というポップアップが表示されるため、使い勝手が良い。福田氏は「直感的に利用できるので、操作が難しいのではないかと不安を抱いている利用者にも容易に使っていただける」と説明した。

配信画質とサポート態勢にもこだわり

画質や再生機能についても相当こだわっているという。エンコーディングを独自に行うことで高画質を実現している。また一般的なサービスの場合、試聴する機器のスペックが低かったり電波状況が悪かったりすると、映像が途切れてしまうようなことがある。Huluでは利用デバイスの適正と、その時々の電波の状態に合ったビットレートで映像を配信するシステムのため、ユーザーの視聴体験を損なうようなことがないという。

このほか、カスタマーサポートの対応が早く、かつ的確であることも強みだ。サポートチームと開発チームが社内で机を並べており、そのため不具合にも即時対応できる。サポート時間は年中無休で、受付時間は12時~23時。「問題が発生すると、解決のために作業の手を止めてみんなで対応します。我々の自慢です」と福田氏。また、電話やメールだけでなくソーシャルメディアでもユーザーの声に答えている。Huluのお客様サポートセンターでアカウント(@Hulu_JPSupport)を運用しており、困ったことや作品リクエストなどをつぶやくとリプライで回答が得られる。

トップページがリニューアル

8月1日にトップページのリニューアルについても聞いてきた。従来のトップページはHuluのサービス概要を説明するために割かれていたが、新しいトップページでは実際に視聴できる映画やドラマのサムネイルが並ぶUIに変更されている。この狙いについて、福田氏は「サービスの概要を伝えるより先に、実際にコンテンツを体験してもらえるようにしました」と語る。

デザインがリニューアルされたHuluトップページ。右上に「1話無料」のマークがついた、魅力的なタイトルが並んでいる

「1話無料」のマークがついた魅力的なタイトルが並んでおり、見たい作品をクリック(タップ)すると再生されるようになっている。福田氏は「Huluでは、無料で見られるコンテンツを230本ほど揃えています。ドラマの第1話がまるごと見られるので、ここでHuluの使い勝手を経験していただければと思います」とアピールする。

映画は人生を変える

出先ではモバイルで、休日は家のテレビで。既述の通り、Huluはアカウントをひとつ取得すれば、家族みんなで映像コンテンツを楽しむことができるサービスだ。加えて、2週間の無料トライアル期間を用意している。

福田氏は「トップページのUIをリニューアルしたことにより、アカウントを持っていない人にもHuluの良さが分かっていただけるつくりになった。どんなコンテンツがあるのか、実際に見ていただき、使い勝手を体験していただければ。そして、できれば加入していただければ幸いです。映画は人生を変える。たくさんの作品を見て、人生を豊かにしてください」と話す。まだHuluのアカウントをもってない方は、一度、刷新されたトップページにアクセスしてみればいかがだろうか?