「自分の時間と夫婦の時間~リタイア前の期待とリタイア後の現実~」

パナソニックは、敬老の日を前にシニア世代の夫婦仲についてのアンケート調査を実施し結果を発表した。調査は7月10日~12日に、夫がリタイアした60代~70代の夫婦(全国の既婚者男女300名ずつ計600名)を対象に行われた。

妻は「夫婦の時間」よりも「自分の時間」!?

夫がリタイアした後の時間の使い方について聞いたところ、男性は「自分の時間を増やしたいと思っていた(54%)」と「夫婦の時間を増やしたいと思っていた(52%)」が、ほぼ同じ結果となった。それに対し女性は「自分の時間を増やしたいと思っていた(46%)」が「夫婦の時間を増やしたいと思っていた(30%)」より、20ポイント近くも多い結果となり、男女で差が見られた。

一方で、リタイア後に実際にどうなったかについては、「夫婦の時間が増えた」という回答は男女ほぼ同じポイント(男性69%、女性70%)だった。「自分の時間が増えた」と答えたのは男性77%に対し女性21%で、圧倒的に男性が多かった。女性は「増えると期待していたひとりの時間があまり変わらなかった」という実態が浮かびあがったという。

1日平均2時間の夫婦の会話が満足度を高める

「夫婦の時間の過ごし方」

夫婦の時間の具体的な過ごし方については、「家での食事(90%)」や「会話(84%)」、「テレビやDVD を見る(74%)」など、家で過ごす時間が上位に入った。「夫婦の時間が増えた」という人は、家で過ごすことに加えて、「散歩やウォーキングなどの軽い運動(49%)」「旅行に行く(66%)」と、よりアクティブに夫婦で行動していることが分かったという。

「一日あたりの夫婦の会話時間」

一日あたりの夫婦の会話時間は、平均するとおよそ1時間半となったが、会話時間が増えると夫婦のコミュニケーションの満足度が高くなる傾向が見られた。「夫婦のコミュニケーションに満足している」という人は平均約2時間の会話をしていることがわかった。