アイシェアは、全国の20~40代の男女会社員を対象に、「業務環境に関する意識調査」を実施した。調査は7月に行われ、1,000名から有効回答を得た。
経費の「自腹」は若い社員ほど多い
まず、業務に従事する上での自腹を経験したことがあるか尋ねたところ、59.7%が「ある」と回答。自腹経費として最も多かったのが「携帯電話代(30.8%)」で、以下「接待費(30.7%)」「交通費(27.3%)」「コピー・プリント代(14.9%)」。年代別に見ると、20代が72.2%、30代が54.2%、40代が52.9%で、若い社員ほど経費を自腹で支払っているようだ。
自腹経費への不満の大きさについて聞くと「大きい」30.0% 、「やや大きい」26.9%で、全体の56.9%が不満は大きいと回答。特に「携帯電話代」の自腹については、80.8%が「抵抗がある」と回答している。
約60%が電話番号など個人情報を使うことに抵抗
続いて、個人のプライバシーについて尋ねた。仕事で自分の個人情報(SNSアカウント、私用携帯電話の番号)を使わざるを得ない状況への不満については、「大きい」「やや大きい」と58.6%が回答。特に取引先などに番号を知られることには、62.4%が「抵抗がある」と回答している。
経費の自腹などは「間接的なパワハラ」と61%が回答
経費の自腹や個人情報の利用について、これらを"間接的なパワハラ"だと思うか尋ねたところ、60.9%が「間接的パワハラだと思う」と回答した。それが業務のモチベーションの低下に影響するか聞くと、「間接的パワハラだと思う」と回答したうちの91.5%が「モチベーションが低下する」と回答している。
また、このような「間接的パワハラ」は、転職を考える理由のひとつになるか聞くと、「間接的パワハラだと思う」と回答した88.6%が「転職を考える理由になる」と回答している。