米AMDは30日(現地時間)、省電力に特化した新たなAPU製品として、組み込み向け1チップSoCのAMD Gシリーズの追加モデル、「GX-210JA」を発表した。高いグラフィックス性能を備えながら、最大TDPが6W、動作時の平均消費電力で3Wを実現しているという。ファンレスのクライアントマシンやデジタルサイネージ等の組み込み用途を想定し、既に出荷を開始している。
Radeon GPUを統合したAPU、I/Oコントローラを1チップに収めたSoC(System-on-Chip)製品。CPU部分はデュアルコア構成で動作クロックは1GHz。GPU部分には動作クロック225MHzのAMD Radeon HD 8180を統合している。ほか、動作環境の許容温度は-40度~+85度まで、ECCメモリの利用可。なお、TDP 6Wは同社の組み込み向けGシリーズSoCでも最も低い値だ。