ソフトバンクは、米シリコンバレーに新拠点を設立する。同社が30日に開催した2014年3月期第1四半期決算発表会にて、孫正義代表が明らかにした。
7月に米Sprint社を買収することが決まったソフトバンク。ユーザー数が拡大することにより、スマートフォン端末の調達規模が世界規模に拡大することが見込まれている。ソフトバンクでは、そのことにより端末開発メーカーとの交渉力が上がると期待している。具体的には新端末の価格設定や技術の仕様、在庫の調達などの面で、ソフトバンクの発言力を増していきたい考えだ。
ソフトバンクがシリコンバレーにオフィスを構える理由は、新端末を開発するメーカーとの連携を深めつつ、様々な新しい技術の開発を行なっていくためだという。新端末の調達にはじまり、インストールするソフトウェアの開発、ネットワーク技術の検証・開発、スマートフォンの周辺機器の開発などを念頭に入れている。
孫社長によればオフィスはツインビルとなっており、規模は総勢1000名程度が入る程度だという。すでにビルの契約は終わっているとのことで、9月の事務所開きを目指している。同じビル内には米Sprint社もオフィスを構える予定で、両社から数百名の社員を選んで事業を展開していく方針。孫社長自身も毎月シリコンバレー・オフィスに通う予定で、アメリカにおける活動の拠点にしていくとのことだった。