パソコンやスマートフォンを使って、インターネットで検索したり買い物したり…。インターネットはすっかり生活の中に浸透してきました。インターネットを利用して銀行取引もできます。「インターネットバンキング」の賢い利用法を紹介します。

どこでも、いつでも幅広い取引ができる

インターネットを利用して銀行取引が行えるサービスをインターネットバンキングと呼びます。自宅のパソコンで、外出先ではスマホで、銀行窓口まで出かけなくても、インターネットがつながる場所ならどこでも銀行取引ができるのがメリット。しかも、夜も、土日も、祝日も、原則24時間365日、利用できます(システムメンテナンス等で一部利用できない時間帯があります)。インターネットバンキングでできる主な取引は次の通りです。

  • 残高や取引明細の照会

  • 振込、振替

  • 定期預金、積立定期預金の取引き

  • インターネットショッピングの支払い、税金や公共料金の支払いなど

「引落しがあるけど残高は足りるかしら?」、「大変、振込を忘れてた」、「今月は余裕があるから定期預金に入金しよう」などというときに自宅に居ながら、銀行窓口が開いていない時間帯でも、パソコンやスマホで取引ができるので便利です。

インターネットバンキングでできる取引は銀行により異なり、

  • 投資信託の取引き

  • 住宅ローンの繰上げ返済の手続き

などまでできる銀行も。

ただし残念ながらインターネットではできない取引があります。現金での入金と出金です。こればっかりはATMか窓口で行うしかありません。逆に言えば、普通預金や定期預金、投資信託など、口座内にあるお金を使った取引なら、インターネットで、かなり幅広く利用できるということです。

窓口やATMより手数料が安い

幅広い取引ができるのみならず、インターネットバンキングの方が手数料が安く済む取引もあります。多くの銀行では、窓口やATMでの振込よりも、インターネットでの振込の手数料を安く設定しています。

昼休みに銀行のATMコーナーに駆け込んで振込をしている、平日の昼間はなかなか銀行窓口に足を運ぶ時間がとれないという人は、インターネットバンキングを利用してみませんか? ネットショッピングの支払いにも便利です。

利用するならセキュリティ対策は必須

便利なのはわかるけど、インターネットを利用するのが不安という人もいるかもしれません。銀行ではセキュリティのためのさまざまな対策を講じています。

  • パスワードや契約者カードのお客さま番号などによる本人認証

  • 暗号化による通信

  • 一定の時間が過ぎたときの自動ログオフ

  • 取引結果のメール通知など

もちろん利用する側も注意が必要です。パソコンにはウィルス対策用のソフトを必ず導入してください。スマホでもインターネットバンキングを行うなら、ウィルス対策ソフトは必須。スマホは携帯電話であると同時に小さなパソコンです。パソコンに比べると、スマホのウィルス対策が遅れている人もいるようですので気をつけて。

パソコンやスマホのセキュリティ対策をしっかりと行った上で、インターネットバンキングを利用しましょう。

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<著者プロフィール>

ファイナンシャルプランナー 坂本綾子

20年を超える取材記者としての経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナー講師を行っている。著書『お金の教科書』全7巻(学研教育出版)、セミナー『子育て力のあるお金の貯め方、使い方』『小さな消費者へのお金の教育』など。