TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の5.1ch Blu-ray BOXが9月25日に発売されることを記念して、ファン投票で選ばれた10話を上映するイベント「『コードギアス 反逆のルルーシュ』Selection Night」が、7月26日に東京・新宿のバルト9で開催された。

左からゆかな、福山潤、名塚佳織、櫻井孝宏

本イベントでは、公式サイトで事前に行われたファン投票から選ばれた10話(STAGE1・6・11・13・14・16・20・22・23・25)を特別上映。さらに、ルルーシュ役の福山潤、C.C.役のゆかな、スザク役の櫻井孝宏、ナナリー役の名塚佳織によるトークショーが行われた。

『コードギアス』のトークは2010年以来となり、久々に登壇したメインキャストたちはオーディションの思い出をそれぞれに語った。当初、ルルーシュとスザクとC.C.のキャストは、その三役にこだわらず集められ、そこで声質などを確認した後にそれぞれのキャラクターに配役されたという。そのため、福山はオーディションに参加した時、かなり渋い声の役者も参加しているのを見て「ええ、この人もルルーシュ役を!? どんな演技が求められているんだろう」と振り返っている。

トークは、上映エピソードの話数順に振り返っていき、STAGE1での話題は、福山が音響監督や谷口監督から「悪魔になりなさい」と演技指導を受けたことで、ゆかなが改めて福山の耳元で「悪魔になりなさい」と当時の様子を再現する一幕も。中盤の展開については、名塚が「一度、黒幕っぽい声で演じてみてくださいといわれた」というエピソードを披露。突然のオーダーに名塚だけでなく、周囲も「そういう展開になるのか……!?」と騒然としたという。ただ、その"黒幕バージョン"の台詞は不採用になってしまったらしい。櫻井は、「『コードギアス』のアフレコは朝から。これはのどのコンディションからいうとかなり早い時間帯。通常アフレコは長くても5時間ぐらいで終わることが多いのに対し、『コードギアス』は、毎回全部終わるまで6時間かかった」とアフレコがいかに過酷だったかを回想した。さらに本作では、ガヤ(雑踏やオペレーターなどの周囲から聞こえてくるセリフ)の量も多かったという。

そしてトークは、アフレコ現場における"食生活"の話題に。「アフレコの時は合間におにぎりとぬれせんべいをよく食べた」と福山が語ると、「ああ、ぬれせんべい、ずいぶん置いてあったよね(笑)。あれはなんでぬれせんべいだったの?」と、櫻井が当時からの疑問を口にする。最寄りのコンビニでずいぶんぬれせんべいを買ったというゆかないわく「甘くなくて、食べても音がしないものを選んだら、ぬれせんべいになった」という。

和やかなコンビネーションでトークは進行し、笑いを交えながらの1時間弱はあっという間に過ぎていった。トーク終了後は、朝まで本作品の上映が行われ、盛り上がりを見せたイベントは幕を閉じた。

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