KDDIは30日、2014年3月期第1四半期決算会見を開催した。会見の中で田中孝司社長は、記者からの質問に答える形で、UQコミュニケーションズ(以下、UQ)への2.5GHz帯の追加割当についてコメントした。

KDDIの田中孝司社長

2.5GHz帯(2625MHz~2650MHzの最大20MHz幅)の追加割当については、UQとソフトバンクの子会社であるWireless City Planningが申請していたが、総務省が26日にUQに追加割当を行うことを決定。これにソフトバンクは「アンフェアであり、行政訴訟も辞さない」と、UQ及びKDDIを強く批判している。

会見で田中社長はまず、追加割当について「総務省にお邪魔して、大臣に認定証をいただいた。UQがこれまでやってきたことが評価されたものと思っている。嬉しく思う。UQはモバイルルータでビジネスをやってきたが、KDDIとしても新しい『WiMAX2+』をスマートフォンなどに対応していきたいと考えている」とコメント。

また、今回の割当決定について同社を批判するソフトバンクモバイルが「KDDIに総務省OBの天下りがある」と指摘している点については、「我々としては本当に優秀な方に人材として来ていただくということであり、会社にとってもプラスになるのではないかと考えている」と回答した。

なお、ソフトバンク孫正義代表も同日、本件について、コメントしている。詳細はこちら