UQコミュニケーションズは29日、総務省に申請していた2.5GHz帯(2625MHz~2650MHz)の割り当て申請が認定されたと発表した。2.5GHz帯の追加割り当てを巡っては、同社とソフトバンク子会社Wireless City Planningの2社が申請。総務省が27日に同社への割り当てを発表していた。
同社では現在、2595MHz~2625MHz帯の30MHzを使用し、最大40MbpsのモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」を展開中。今回の割り当てられた20MHzと、現在使用中の30MHzを合わせた計50MHzの周波数により、2013年10月末に高速通信サービス「WiMAX 2+」の提供を目指す。
今後の具体的な施策としては、2013年10月末に110Mbpsでサービスを開始。その後、複数の周波数チャネルを束ね高速通信を行うキャリアアグリゲーション技術や8×8MIMOなどの高度化技術などを導入し、高速化を図る。2017年頃には1Gbpsを超えるデータ通信速度を予定している。
エリアについては、既存のWiMAXサービスエリアにWiMAX 2+のエリアを重ねる方式で拡大。また、WiMAXとWiMAX 2+が使用できる端末を提供し、両サービスのシームレスな切替えを目指すという。
なお、同社への2.5GHz帯の割り当てについては、競合となったソフトバンクの孫正義代表が、27日付けで総務省の電波監理審議会に不服申し入れと審議の情報公開を請求している。