今年9月に発売予定のルノー新型「ルーテシア」。同車の発表にあたり、今月25日にプレス向け発表会が行われた後、同じ会場にて27日まで一般向け先行展示会が開催された。当レポートでは、おもに先行展示会の模様についてレポートする。
力強さが感じられ、筋肉質な肉体を連想させるボディに
会場では、最上級グレード「インテンス」を4台展示。コンセプトカラーの赤(ルージュフラムメタリック)、本国フランスをイメージする青(ブルー ドゥ フランス)のほか、プレス向け発表会では見ることのできなかった黄色(ジョン エクレール)のモデルも展示された。
会場には多数の来場者が訪れていた。発表直後のニューモデルを、発売される前に間近で見られる特別な機会ということもあり、じっくりと時間をかけて実車を見定めたり、スタッフからの説明を熱心に聞いたりしている様子だった。
新型「ルーテシア」を目の前にすると、その肉感的かつ精悍なエクステリアに、一瞬にして恋に落ちてしまう。「リキッドメタル」にインスピレーションを得たとして、多様な曲線で構成されているコンパクトなボディからは、不思議なことにかわいらしさよりも力強さが感じられた。曲線と曲線とが織りなす「面」のボリュームが筋肉質な肉体を連想させ、たくましさとセクシーさとが匂い立つかのようだ。
窓の面積が狭いことや、サイドのプロテクションモールがもたらす視覚的な効果、3ドア車と見紛うドアノブのデザイン処理からは、スポーツクーぺが思い起こされた。伝統的なホットハッチの系譜への連なりが、革新的なデザインで主張されたといえるだろう。
インテリアもやはりなめらかな曲線によって構成されている。ダッシュボードは飛行機の翼を、ステアリングホイールはプロペラを、メーターパネルは星型エンジンのシリンダーの連なりをイメージしたという。独特の軽やかさや浮遊感を表現しながらも、クセがなく洗練されたまとまりだ。「翼」にあたる部分のカーブのなだらかさは、助手席側の圧迫感を軽減し、ゆとりある車室空間の演出につながっているとも感じた。
会場では、実車の他にも、発売前に予約注文するとプレゼントされる、インテリアパーツセットオプション「パック・デザイン」6種類の詳細が展示されていた。また、ルノーの新しいデザイン哲学「NEW RENAULT DESIGN」の魅力が「ルーテシア」の美しい写真によって綴られた「LUTECIA SPECIAL DESIGN BOOK」のプレゼントもあった。
ルノー新型「ルーテシア」の価格帯は199万8000円から。先行展示会にて展示された「インテンス」は238万円とのこと。なお、同車の先行展示会は今後、8月3~4日に大阪・なんばパークスにて、8月23~24日に名古屋・星ヶ丘テラスにて開催される予定だ。