東京大学文学部と集英社は、9月から全12回にわたって、公開講座「ことばを読む ひとを知る」を開講する。時間は各講座とも14時~15時40分。会場は東京大学本郷キャンパス 文学部法文2号館 1番大教室ほか。
特別招待講師として、荒木飛呂彦氏&川上未映子氏が登場
同講座では、柴田元幸氏(アメリカ文学・現代文芸論)、渡部泰明氏(国文学)をコーディネーターに迎え、「歴史」「文学」「思想」「芸術」など各分野を研究する東大文学部教員・名誉教授が、「ことば」をテーマに長年の研究成果を解説する。
第1回は9月29日に開催。テーマは「太宰治と志賀直哉--小説の『文体』を考える」で、日本近代文学を研究する安藤宏氏が担当する。また、第4回(11月2日)の「漫画のセリフについて」には、特別招待講師として漫画家の荒木飛呂彦氏が登場。第9回(2014年2月1日)の「人が人に物語ることについて」は、作家の川上未映子氏を迎えて開催するという。
受講資格は高校生以上で定員150名。全12回の一括登録制(登録料・受講料無料)となり、応募者多数の場合は抽選とのこと。なお、「出席優良者」には3月15日の講義後に同講座の修了証を授与する。
日程および講義演題
・第1回(9月29日)
「太宰治と志賀直哉--小説の「文体」を考える」 安藤宏(日本近代文学)
・第2回(10月5日)
「中国ナショナリズムの起源」 吉澤誠一郎(中国史)
・第3回(10月20日)
「黙阿弥「三人吉三」を読む」 古井戸秀夫(歌舞伎・演劇)
・第4回(11月2日) ※鉄門記念講堂にて開催
「漫画のセリフについて」 特別招待講師・荒木飛呂彦(漫画家)
・第5回(11月16日)
「日系アメリカ作家トシオ・モリの世界」 名誉教授・平石貴樹(アメリカ文学)
・第6回(12月7日)
「『万葉集』のことばの世界」 名誉教授・多田一臣(日本古代文学)
・第7回(12月21日)
「縄文人と私たち」 設樂博己(考古学・縄文)
・第8回(1月11日)
「フランス映画と愛(アムール)」 野崎歓(フランス文学・映画)
・第9回(2月1日)
「人が人に物語ることについて」 特別招待講師・川上未映子(作家)
・第10回(2月15日)
「カッサンドラー--未来が見えるのに誰にも理解されない女」 名誉教授・逸身喜一郎(ギリシャ古典文学)
・第11回(3月1日)
「誤読?」 名誉教授・河野元昭(日本美術史)
・第12回(3月15日)
「日本近代史から考える憲法問題」 加藤陽子(日本近現代史)