社内で「あの人のようになりたい」と思う上司や先輩はいるか

マイナビは、新入社員研修フォローアップ講座に参加した新入社員985人を対象に実施したアンケート調査をもとに「2013年マイナビ新入社員意識調査~3カ月後の現状~」をまとめた。調査期間は7月1日~7月5日。

新入社員の9割が「こうなりたい」上司や先輩がいると回答

「社内にいつかあの人のようになりたいと思う、上司や先輩(ロールモデル)はいるか」を聞いたところ、「いる」が85.2%、「いない」が13.9%となった。

「この会社に入社してよかった!」と思ったことはあるか

合わせて、「この会社に入社してよかった」と思ったことがあるかを聞いたところ、前年同月比2.4pt増となる93.1%が「はい(思ったことがある)」(2012年7月/90.7%)と回答。どんな時に思うかを聞いたところ、「上司・先輩に恵まれたと感じた時(56.3%)」(同/54.3%)が最多となっている。

「能力・スキル不足」を感じている新入社員が8割にのぼる

社会人になってどう感じたか

「社会人になってどう感じたか」を聞いたところ、「厳しかった」が66.6%(「想像していたよりも、厳しかった(20.8%)」と「想像していた通り、厳しかった(45.8%)」の合計)となった。

前年同月と比較すると、「想像していたよりも、厳しかった」が減少傾向、「想像していた通り、厳しかった」、「想像していたよりも、厳しくなかった」が増加傾向にあり、4月時点で"社会の厳しさを覚悟している""どちらかというと社会の厳しさを楽観的に捉えている"層がそれぞれ増加していることがうかがえる。

厳しかったと感じたのはどんな時か

なお、「厳しいと感じた」と回答した人に「厳しかったと感じたのはどんな時か」を聞いたところ、1位「能力・スキル不足を実感した時(77.1%)」、2位「仕事内容が困難だと感じた時(35.2%)」、3位「人間関係の困難さを感じた時(32.6%)」となった。

プライベート優先の生活を送りたい人が増加傾向に

仕事とプライベートについて

「仕事とプライベートについて」では、「仕事優先の生活を送りたい」が3.5%(2012年7月/4.4%)、「どちらかといえば仕事優先の生活が送りたい」が27.3%(同/32.9%)。「どちらかといえばプライベート優先の生活を送りたい」が56.1%(同/51.6%)、「プライベート優先の生活を送りたい」が12.3%(同/10.2%)となった。

"プライベート優先"は計68.4%。4月と比較すると22.1pt増、前年同月と比較すると6.6pt増となり増加傾向にある。一方で、"仕事優先"は30.8%となり、4月と比較すると20.5pt減、前年同月と比較すると6.5pt減と減少傾向がみられた。

会社に求めることは、「給与のアップ」「人材育成の仕組み」

今会社に求めること

「今、会社に求めるもの」を聞いたところ、「給料を上げてほしい」が35.0%で最多。次いで、2位「人材育成の仕組みを構築してほしい(27.2%)」、3位「福利厚生を手厚くしてほしい(22.2%)」となった。このことから、社会人になり自分の力で生活をすることで、給与の重要性を実感している様子や、自身を成長させたいという欲求が強い様子がうかがえる。

2013年の新入社員は、素直で真面目だが消極的な印象

同社によると、2013年の新入社員は研修に対し素直かつ真面目に取り組むものの、2012年度と比較すると全体的に消極的でおとなしい印象を受けたという。

また、今回の調査から"日常で上司や先輩に恵まれたと感じること"が身近なロールモデルを確立するきっかけとなっており、日々励みとなる存在が近くにいることが帰属意識につながることが分かった。なお、能力・スキル不足を感じた時などに社会人の厳しさを感じており、さらなる努力の必要性を実感しているようだと同社では分析している。