『ヘルボーイ』シリーズの奇才ギレルモ・デル・トロのSF超大作『パシフィック・リム』(8月9日公開)のジャパンプレミアが、7月28日にららぽーと豊洲シーサイドデッキで開催。小雨が降りしきる中、来日したギレルモ・デル・トロ監督、菊地凛子、芦田愛菜が、本作に登場する怪獣“ないふへっど君”と共にレッドカーペットを歩き、ファンサービスを行った。

左から、ギレルモ・デル・トロ監督、芦田愛菜、菊地凛子、"ないふへっど君"

『パシフィック・リム』は、太平洋の深海から突如出現した未知なる"KAIJU"と、人型巨大兵器"イェーガー"との戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描いたSFスペクタクル巨編。日本のアニメや特撮文化を愛するギレルモ・デル・トロ監督のこだわりが散りばめられた快作となった。

デル・トロ監督は、「今、本当に感動しています」と興奮気味にあいさつ。「"オタクガイジン"として、日本にありがとうと言いたい。『パシフィック・リム』は怪獣文化やロボット文化を生み出してくださった日本に対するラブレターです」。本作でハリウッドデビューを果たした芦田は「ハロー。マイ・ネーム・イズ、マナ・アシダ」と英語でスピーチし、会場から拍手喝采を浴びた。菊地は「私はこの映画が大好きで、自分が出ていることも忘れて、この映画を何度も何度も見ました。日本人としてこの作品に出られたことをとても誇りに思っています」と感激しながらスピーチをした。

癒し系のデル・トロ監督の印象について菊地は「見てのとおり、トトロみたいなルックス(笑)。トトロと一緒で、愛情に溢れ、夢をたくさんくださる監督です」と称えると、芦田も「すごく優しくて、『トトロと呼んで』と言われました(笑)。監督は上手くお芝居ができると『アメイジング!』、『パーフェクト!』と言って頭をなでてくれて、とても嬉しかったです」と笑顔を見せた。監督は彼女たちについて「ふたりとも素晴らしい女優さんたち。愛菜ちゃんは年齢に関係なく、私が一緒に仕事をしたなかでも最高級の女優さん」と絶賛した。

また、来日中に行きたい場所について、デル・トロ監督は「代々木公園と中野ブロードウェイに行ってみたい。おもちゃを買うために、いつも空っぽのスーツケースを持参しているんです」とお茶目にコメント。監督をどこへ連れて行ってあげたいか？という質問に対して菊地は「監督に中野ブロードウェイに連れて行ってもらった方が楽しそう」と答えると、芦田は「監督はあんみつが好きって撮影の時にお聞きしたので、一緒にあんみつを食べに行きたいです」と語った。

プレミアの最後には、海から現れる巨大生命体が登場する『パシフィック・リム』さながらに、約15メートルもの巨大噴水が数本吹き上がり、歓声が沸き起こった。