人材総合サービスを提供するエン・ジャパンは、同社が運営する就職・転職関連情報サイトの利用者15,000人の女性を対象に、「女性のキャリア意識」に関するアンケートを実施した。調査期間は6月20日~7月1日。
8割の女性が「これからもずっと働き続けたい」と回答
これから先もずっと働き続けたいか聞いたところ、全体の79%が「働き続けたい」と回答。未婚と既婚では差はみられなかったが、年代別では50代まで「働き続けたい」人の割り合いが多くなっていく傾向がみられた。
「働き続けたい理由」については年代差はほとんどなく、「経済的な自立の道は持っておきたい(65%)」の回答が最多。次いで、「家計的にも働ける間は働いておきたい(60%)」「社会とのつながりを感じたい(57%)」となり、それぞれ過半数を超えている。
なお、未婚者で最も多かった理由は「経済的な自立の道は持っておきたい(72%)」、既婚者では「家計的にも働ける間は働いておきたい(72%)」となった。
女性の4割が「責任あるポジションに就くこと」に意欲的
"責任あるポジションに就くこと"についてどう思うか聞いたところ、「できれば責任あるポジションに就きたい(17%)」、「どちらかといえば責任あるポジションに就きたい(25%)」と回答した人の合計は42%。「責任あるポジションに就きたくない」と回答した人を上回り、日本は女性の管理職の少なさが課題とされているが女性の意向は必ずしも低くはないことがうかがえる。
"責任あるポジション"に対する意向により、"母親像"が異なる傾向に
"働く女性"として一番身近な女性を聞いたところ、「責任あるポジションに就きたい人」、「責任あるポジションに就きたくない人」いずれも「母親」と回答した。
そこで、母親を想起した理由を聞いたところ、「責任あるポジションに就きたい」と回答した人では、「私にとって母は"働く女性"であり、同時に"尊敬する人"だから」、「経済的にも精神的にも自立した女性だったから」、「母は、毎日ピシっとスーツを着て働いていて、とても魅力的だった」、「女性でもひとりの独立した人間で誰の附属でもないから」などがあげられている。
一方、「責任あるポジションに就きたくない人」では、「いつもパートの仕事に出る母の後ろ姿を見送っていたため」、「私はカギっ子で働く母はたくましくもあり、でも小学校低学年まではすごく寂しかった」、「フルタイムで働き、家事に関しては、一切父親の手伝い、理解がなく大変そうだった」、「定年まで責任ある役職で、よく頑張ってきた人だから。ただ、家事は全てをこなせていなかったし、子供の勉強などを見ることはできていなかったと思う」などがあげられ、回答に差がみられた。