ソフトバンクモバイルは7月25日、「高精度衛星測位サービス利用促進協議会(QBIC)に参加すると発表した。QBICの諮問委員会のメンバーに同社の宮川 潤一取締役専務執行役員兼CTOが入る。

QBICは、衛星測位利用推進センター(以下、SPAC)を中心に、民間企業約200社が参加して設立した協議会。準天頂衛星システムのビジネス展開に必要となる課題を議論し、意見を集約して政府へ提言することを目的としている。

準天頂衛星システムは、日本のほぼ真上を通る軌道で移動する衛星を複数機組み合わせた衛星システム。2010年代後半に、常時高精度測位サービスが行える4機体制となる予定で、国内およびアジア、太平洋地域でサービスの活用が想定されている。

なお、ソフトバンクモバイルは、これまでにも、準天頂衛星初号機「みちびき」を利用した実証実験を通じて、準天頂衛星を活用した新規ビジネスの可能性を検証してきた。今後は、QBICの会員として他社と連携しながら、高精度測位サービスの利用に必要な端末やアプリケーションなどの環境整備を進めていきたいとしている。