米NVIDIAは23日(現地時間)、ワークステーション向けの新GPU「NVIDIA Quadro K6000」を発表した。2013年秋よりシステムインテグレータを通じて販売するほか、時期は未定だがカード単体での販売も予定する。価格は現時点で公開されていない。
Quadro K6000は、Keplerアーキテクチャを採用し、CUDAコア数はGeForce GTX TITANの2,688基を超える2,880基を搭載。メモリはGDDR5 12GBを備え、先行モデルであるNVIDIA Quadro 6000と比較して5倍のパフォーマンスと、2倍のグラフィックス能力を実現したという。
このほかの仕様は、メモリインタフェースが384bit、メモリのバンド幅は288GB/s、TDPは225Wで補助電源は6ピン×2、ディスプレイ出力はDVI-I、DVI-D、Displayport×2。DisplayPortはバージョン1.2をサポートし、4枚までのマルチディスプレイが利用できるほか、4K出力にも対応する。
Quadro K6000は、HPやDell、Lenovoといったワークステーションメーカーから搭載システムを販売するほか、カード単体でも販売も予定されている。日本ではエルザ ジャパンと菱洋エレクトロが、アジア太平洋地域ではLeadtekが正規代理店として販売を担当する。
モバイル向けQuadroも合わせて発表
また、NVIDIAはモバイル向けのQuadroについても発表した。「Quadro K5100M」「Quadro K4100M」「Quadro K3100M」「Quadro K2100M」「Quadro K1100M」「Quadro K610M」「Quadro K510M」の7モデルをラインナップし、最上位モデル「Quadro K5100M」の主な仕様は、CUDAコアが1536基、メモリはGDDR5 8GB、メモリインタフェースが256bit、メモリのバンド幅は115.2GB/s、TDPは100W。
そのほかのモデルの仕様は表のとおり。
なお、「Quadro K2100M」を搭載した東芝製ワークステーション「dynabook Satellite WS754」も本日合わせて発表。9月下旬の発売を予定する。