ソフトバンクグループは23日、都内にて法人向けイベント「SoftBank World 2013」を開催した。同イベントでは導入企業や各パートナーによるセッション/ ワークショップ/展示などが行われ、いくつもの革新的なワークスタイルが紹介された。本稿では、ソフトバンクグループ代表 孫正義氏による基調講演の模様をお伝えする。
さらなる経済成長のために
孫社長は基調講演の冒頭、先日行われた選挙の話題に触れ「アベノミクスにより日本経済にも回復の兆しがみえてきた」との見方を示した。そして「少子高齢化する日本において、今後さらに経済を成長させるには、世界に打って出るほかない」と持論を展開。それを踏まえた上で、ソフトバンクが7月11日に米スプリント社の買収に成功したことを笑顔で報告した。スプリントの買収によりソフトバンクグループはモバイル市場において世界第3位の規模となり、拠点は世界30カ国に、グローバルネットワークは165カ国に広がる見込みだ。
会社経営者が多く詰めかけた基調講演。孫社長は、来場した聴講者に「挑戦する者にのみ未来は開かれる」と説き、「迷ったときほど遠くを見よ」という独自の経営哲学を披露した。ソフトバンクでは300年先の世界を想像しつつ30年先を見据えた「新30年ビジョン」を発表している。