ランボルギーニ・ジャパンはこのほど、東京・表参道にて、アウトモビリ・ランボルギーニ50周年を祝した2台の記念モデル「アヴェンタドール LP720-4 ロードスター 50°ア二ヴェルサリオ」「ガヤルド LP560-2 50°ア二ヴェルサリオ」を国内初お披露目した。

ランボルギーニ50周年の記念モデルが披露された

「アヴェンタドール LP720-4 ロードスター 50°ア二ヴェルサリオ」

「ガヤルド LP560-2 50°ア二ヴェルサリオ」

「究極のクルマを作りたい」と、創始者フェルッチオ・ランボルギーニ氏がスーパーカーメーカーを設立して50年。この節目のアニバーサリーモデルとして登場したのが、最新のテクノロジーとイタリアの職人技によって生み出されたスペシャルエディション「アヴェンタドール LP720-4(ロードスター) 50°ア二ヴェルサリオ」と「ガヤルド LP560-2 50°ア二ヴェルサリオ」だ。

アンベールに先立ち登壇したランボルギーニ・ジャパン カントリー・マネージャー、エジナルド・ベルトリ氏は、ランボルギーニ社の歴代モデルについて触れた後、現地イタリアで行われた50周年記念イベントで公開した最新コンセプトモデル「エゴイスタ」で見せつけた進化についても言及。「たいへんフューチャリスティックであることがおわかりいただけると思います。ランボルギーニは100年分の革新を、その半分の50年で達成したといえるでしょう」と語った。今回発表されたリミテッドプロダクションモデルは、まさに50年分の技術の集大成ともいえる存在のようだ。

「ガヤルド LP560-2 50°ア二ヴェルサリオ」

「オリジナルモデル(ガヤルドLP550)とくらべてエンジン出力が10馬力アップしました」と切り出したベルトリ氏。「カーボンファイバー製ハイリヤウイングやクリアレジンエンジンフード、スコルピウス19インチ鍛造アルミホイールを採用しています」と、「ガヤルド LP560-2 50°ア二ヴェルサリオ」の特別仕様の内容について説明した。

特別なアルカンターラ仕様の内装などが与えられたほか、光を強く反射する同モデル限定のまったく新しいコンセプトのボディカラー「ビアンコ・オパリス」が採用されたのも、見逃せないトピックといえそうだ。

「走る喜びを追求した、よりエモーショナルで深い満足を得られる設計となっています」とランボルギーニ・ジャパン カントリー・マネージャー、エジナルド・ベルトリ氏は言う

また、定評のある4輪駆動ではなく、あえて高いドライビングスキルが要求されるリヤ2輪駆動としたことも、このモデルの特別感を高める要素のひとつだろう。同モデルに関して、最高速度は時速320㎞、0-100㎞/h加速は3.9秒。価格は2,291万6,250円で、世界限定90台弱とアナウンスされている。

「アヴェンタドール LP720-4 ロードスター 50°ア二ヴェルサリオ」

新たにキャリブレーションされ、出力が向上したV12エンジン

「アヴェンタドール LP720-4 ロードスター 50°ア二ヴェルサリオ」では、最高出力が現行の「アヴェンタドール LP700」から20馬力アップし、720馬力に。空力性能を高めるためにエクステリアにも徹底して手が加えられたという。「フロントおよびリヤセクションのデザインを一新し、さまざまなエアロダイナミクスの向上を行いました」とベルトリ氏。エアインテーク拡大など冷却系の見直しをはじめ、最高速域での操縦安定性向上も図られた。効率が「アヴェンタドール LP700」との対比で50%以上向上したというから、その効果は絶大であるに違いない。

インテリアには、50周年記念モデル専用に開発された、きめ細かい天然のセミアニリン皮革を採用。入念ななめし工程と染色工程で仕上げられ、これらもイタリア職人の技が生かされた同モデルの見所のひとつとなっている。

「1台ずつ50周年ロゴとシリアルナンバーが刻まれたフォージド・コンポジット製のエンブレムが取り付けられております」(ベルトリ氏)

なお、展示車のボディカラー「グレー・チタン」とは別の「ジャロ・マッジョ」(5月の黄色)と名づけられた新しいボディカラーを選ぶこともできるそう。太陽の下で輝きを放つ同モデル限定カラーで、「ミウラ」以降、ランボルギーニオーナーに最も人気の高かったカラーへのトリビュートとのことだ。ホイールにはハイグロスブラックの塗装が施され、よりいっそうボディカラーを引き立てる。

同モデルの最高速度は時速350㎞、0-100㎞/h加速は3.0秒。価格は5,598万8,100円で、世界限定100台が生産される予定だ。