ブライダル業界で就職したいという方に人気があるのが、ブライダルプランナーです。ブライダル業界にまつわる資格は様々ありますが、それらとブライダルプランナーはどう違うのでしょう。ブライダルプランナーの主な特徴や資格の取り方などをチェックしてみました。
■ブライダルプランナー(アシスタント・ブライダルプランナー)って、どんな資格なの?
ブライダルプランナーは、主にブライダル業界に勤めている方や、これから就職・転職を行いたいという方が取得することの多い資格です。ブライダルプランナーの特徴としては、日本国内だけのブライダル知識にとどまらず、欧米のブライダル知識やブライダル業界に携わる人材としても備えることが求められるものです。ブライダルに関わることなら演出だけに限らず、司会や衣装などの仕事にも役立ちますし、海外挙式などに携わる仕事なら、なおさら役に立つと言えます。
■勉強期間はどのくらい必要?
勉強方法は2種類あり、独学か、ブライダルプランナー検定を主催するABC協会認定校で授業を受けるかのどちらかになります。ABC協会認定校は全国24都道府県にあり、全日制、スクール制、通信講座など学校によって受けられる講座がいろいろ選べるようになっており、教室が近いという方も遠いという方も、比較的利用しやすい講座といえます。受講にかかる時間は2級で180分×10回で学ぶ講座や、2年間かけてブライダルプランナーと同時にブライダル関係の資格をとるものなど、いろいろとあるようです。
■試験内容は?
ブライダルプランナー検定には2級、1級がありますが、実際に資格が取れるのは1級を合格した後に申請できる「アシスタント・ブライダルプランナー」の資格を取得してからです。つまり2級、1級をクリアしてからでないと資格が取れません。
2級ではマークシート方式、1級ではマークシート方式プラス一部記述式の問題が出題され、2級では基本的な日欧米のブライダル知識、1級では宗教による挙式の違いについて、具体的な知識やプロモーション、プレゼンテーション能力なども問われます。
■問題の出題範囲は?
基本的にテキストに応じた出題内容となっています。2級では日本における神前挙式や教会挙式の基礎知識、コーディネート分野の基礎知識、欧米でのリハーサルやセレモニー、レセプションまでの流れなど、基礎的な問題が多くなっています。また1級では、基礎知識プラス実務上の対応、準備能力、見積もり作成などによる実践的な内容の問題が特徴です。
ちなみにテキスト以外からも出題されることがあり、厚生労働省の「人口動態調査」などから、最近の市場やトレンドにもとづいた出題がされることもあるようです。
■ブライダルプランナー(アシスタント・ブライダルプランナー)の資格は、どんな時に使える?
ブライダルプランナーでは日欧米のブライダル知識が問われるため、日本で挙式にまつわる仕事はもちろん、海外でブライダルに関わる仕事をしたいという時にも役立ちます。また宗教による挙式の違いを学ぶこともできるため、宗派による挙式の違いを学びたい、実践で活用したいという方にも使えます。
欧米ブライダルに関しては、カトリック派、プロテスタント派、ユダヤ教徒挙式の違いまで学ぶことができるため、他のブライダル資格保有者と差別化をはかる意味で、ブライダル業界への就職・転職活動に有利に働くことが期待できます。