漫画雑誌『月刊デザート』(講談社)史上最速で100万部を突破したコミック『好きっていいなよ。』が、2014年の公開に向けて、実写化されることが22日、明らかになった。
漫画家・葉月かなえによる同作はコミック発売以来、重版を繰り返し、7月24日に最新コミック11巻が発売となり、累計発行部数500万部が目前に迫っている。2012年10月~12月にはテレビアニメとしても放送。今回の実写化にあたっては、作品に散りばめられたキスシーンも盛り込み、「キスしたくなる・恋したくなる作品」を目指して制作されるという。
16年間、彼氏も友だちも作らずにいた橘めい。ある日、学校一のモテ男・黒沢大和にケガをさせてしまうが、大和はめいを気に入り一方的に友達宣言。ある日、めいがストーカーにつきまとわれた時に助けを求めると大和はすぐに彼女のもとに駆けつけ、ストーカーを退けるためにキス。めいは突然のできごとに動揺してしまうが、そのことがきっかけで2人のラブストーリーが展開する。
実写化決定を受け、原作者の葉月は「夢なんじゃないかって思って頭の中が真っ白になりました」と驚きを隠せない様子。「私は"万人に受けなくてもいい、わかってくれる人だけ見てもらってなにかを感じてもらえたらそれでいい"という思いでこの『好きっていいなよ。』を描いてきました」とこれまでを振り返り、「自分の描いた漫画が有名人さんに、俳優さんに演じていただけるなんて本当に本当に恐れ多いといった感じです」と喜びのコメントを寄せている。
「一人ひとりの人間には必ず表と裏があり、だからこそ生きてるなかにドラマがたくさん創られていきます」と語る葉月。今のところキャスト陣については明かされていないが、「主人公2人の知り合うきっかけはとても少女漫画的かもしれない、でも、知り合って2人のドラマが合わさり周りが変化しお互いにどんな感情が生まれるのか、そこをぜひ皆さんに見ていただきたいです」と作品に込めた思いを語っていた。